グーグルがAI倫理の第三者委員会を設置、人選に批判も
グーグルが哲学者、エンジニア、政策専門家を招いて、AIプロジェクトの倫理性を精査する第三者委員会を設置した。しかし、その人選を疑問視する声も上がっている。 by Will Knight2019.04.04
人工知能(AI)の開発と商業化は、グーグルのような会社にとって倫理面での潜在的なリスクとなることが明らかになっている。同社のアルゴリズムは、人種およびジェンダーに関するバイアスを永続化し、自律兵器を作ろうとする動きに拍車をかけていると非難されているのだ。
グーグルは、哲学者やエンジニア、それに公共政策の専門家からなる新たなチームを立ち上げることで、AIのはらむモラル・ハザードに関するメディアの反発や従業員からの抗議、それに訴訟問題を避けたい考えだ。
グーグルの国際業務担当上級副社長で最高法務責任者(CLO)を兼務するケント・ウォーカーは、MITテクノロジーレビューが主催するAIカンファレンス「EmTechデジタル」に登壇し、AIの実施について評価する独立機関の設立を発表した。
ウォーカーCLOによると、新しい独立機関の名称は「先端テクノロジー外部諮問委員会(ATEAC:Advanced Technology External Advisory Council)」。グーグルのプロジェクトや計画が同社のAI原則に合致しているかどうかを精査し、報告書として同社に提言。その実施の是非を判断する一助にする。A …
- 人気の記事ランキング
-
- It’s pretty easy to get DeepSeek to talk dirty 「お堅い」Claude、性的会話に応じやすいAIモデルは?
- Promotion Call for entries for Innovators Under 35 Japan 2025 「Innovators Under 35 Japan」2025年度候補者募集のお知らせ
- Google’s new AI will help researchers understand how our genes work グーグルが「アルファゲノム」、遺伝子変異の影響を包括的に予測
- Namibia wants to build the world’s first hydrogen economy 砂漠の国・ナミビア、 世界初「水素立国」への夢
- What is vibe coding, exactly? バイブコーディングとは何か? AIに「委ねる」プログラミング新手法