KADOKAWA Technology Review
×
【5/24まで】ひと月あたり1000円で購読できる春のキャンペーン実施中!
フェイスブックが自殺「伝染」防止策を発表、専門家の見方は?
Warren Wong via Unsplash
人間とテクノロジー 無料会員限定
Facebook wants to fight teen suicide. Experts aren’t sure they’re doing it right

フェイスブックが自殺「伝染」防止策を発表、専門家の見方は?

ソーシャルメディアが若者の自殺の多発を後押ししているのではないか、という指摘が多くなされている。フェイズブックは最近、若者間での自殺の「伝染」を防ぐための対策をとっていることをブログで発表したが、研究者たちはその効果には懐疑的だ。 by Tanya Basu2019.09.25

フェイスブックは9月10日、若者の間での自殺の伝染を防ぐための対策をとっていることをブログで発表した。自殺や自傷行為について話しているユーザーのデータを共有したり、健康や幸福を専門とする安全ポリシー・マネージャーを採用したりすることなどを挙げている。

フェイスブックの方針の中で特筆すべき変更は、「今後は生々しい自傷画像を容認しない」という決定だ。インスタグラムの親会社であるフェイスブックはまた、「そのような種類のコンテンツを検索されにくくし、『発見(Explore)』タブでお勧めされないようにする」と述べている。これは、「生々しい自傷行為の画像にボカシを入れていく」というインスタグラムの2月の発表に続く措置だ(フェイスブックにコメントを求めたが、回答はなかった)。

若者の自殺の増加を研究している専門家らは、フェイスブックの取り組みを称賛するものの、同社が発表した対策がどこまで具体的な成果につながるかは分からないと言う。

ここ数年における若者の自殺の多発という憂慮すべき事態の背後にソーシャルメディアの存在があるとする考え方については、研究の裏付けが進んでいる。ソーシャル・サイトだけにとどまらず、メディアでの自殺報道が自殺や自殺未遂の増加につながるという「自殺の伝染」現象は、共有・拡散のための設計がなされているデジタル・プラットフォームと組み合わさると特に危険だ。

バージニア・コモンウェルス大学メディア・カルチャー・スクール(School of Media and Culture)のジャニーン・ギドリー助教授は、ソーシャルメディアと自殺の関係を探る研究が緒に就いたばかりであることが理由のひとつになっていると言う。今年4月、ギドリー助教授と同僚らは、インスタグラムでの自殺の話題の性質 …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
【春割】実施中! ひと月あたり1,000円で読み放題
10 Breakthrough Technologies 2024

MITテクノロジーレビューは毎年、世界に真のインパクトを与える有望なテクノロジーを探している。本誌がいま最も重要だと考える進歩を紹介しよう。

記事一覧を見る
気候テック企業15 2023

MITテクノロジーレビューの「気候テック企業15」は、温室効果ガスの排出量を大幅に削減する、あるいは地球温暖化の脅威に対処できる可能性が高い有望な「気候テック企業」の年次リストである。

記事一覧を見る
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る