広がる「顔認識」技術規制、全米で禁止の可能性も
米国のいくつかの都市では顔認識技術の使用を一部禁止する法律が制定された。こうした傾向は全米各地に広がりを見せており、最終的には連邦政府による規制が始まる可能性があると専門家は予測する。 by Charlotte Jee2019.09.24
カリフォルニア州のサンフランシスコ市とオークランド市、マサチューセッツ州のサマービルの3市はすでに、顔認識技術の特定の使用法を法的に禁止した。オレゴン州のポートランド市がこれに続く見込みだ。
ハーバード大学の研究員でAI政策アドバイザーでもあるムタレ・ンコンデによると、これらの動きは事の始まりにすぎないという。ンコンデ研究員は、この傾向はすぐに各州に広がり、やがては顔認識技術のいくつかの用途は連邦政府によって禁止されるだろうとMITテクノロジーレビュー主催のカンファレンス「EmTech(エムテック)」で語った。
具体的にどのような用途での使用が禁止されるのかについてはまだ明らかでない。警察当局による顔認識技術の使用を禁じた市がある一方で、ポートランドが注力しているのは民間部門による使用の制限だ。こうした顔認識をめぐる議論は米国のみにとどまらない。英国では、ある不動産開発業者がロンドンのある地区で2年間に渡り、人々の顔画像を当人らに無断 …
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