KADOKAWA Technology Review
×
キヤノン電子・酒巻社長の講演が決定!
MITTR主催「宇宙ビジネスの時代」お得な【早割】は11/15まで。
最高性能のソナーをしのぐ、「軍用イルカ」の知られざる歴史
courtesy photo
ビジネス・インパクト 無料会員限定
A brief history of the US Navy’s dolphins

最高性能のソナーをしのぐ、「軍用イルカ」の知られざる歴史

米海軍が50年以上に開始した海洋哺乳類プログラムでは、イルカの並外れた反響定位能力を利用して、海中の危険物を除去する活動をしている。イルカが効率よく、正確に機雷を発見する能力は、世界最高性能のソナーシステムをはるかにに凌駕しており、イラク戦争における機雷除去でも大きな成果をあげた。 by Haley Cohen Gilliland2019.11.01

米カリフォルニア州のサンディエゴ湾が太平洋とつながる付近に、ロマ岬海軍基地がある。いくつかの白い四角いビルが高台に立ち並ぶこの複合施設には、巨大な軍艦だけでなく、数十頭のイルカやアシカ、その他の海洋生物が収容されている。

これらの海洋動物は、米海軍海洋哺乳類プログラムに所属する。同プログラムは、イルカがメッセージを伝えたり、水中の脅威を識別したりするのに熟達していることを科学者が発見した後、1959年に始まった。 ベトナム戦争中は、ガース、ジョン、スラン、ティンカー、トードと名付けられた海軍イルカが、ベトナム南東部の深湾であるカムラン湾に配備され、敵がカムラン湾に設置された米軍の主要な武器補給用桟橋に泳いで近づいて攻撃するのを阻止した。

イルカは天敵を避け、食物を見つけるために、並外れた反響定位(エコーロケーション)能力を進化させた。イルカは水中環境を評価しながら、広い周波数成分を持つバースト・パルス音を発する。このパルス音は人間にはクリック音のように聞こえる。このクリック音の反響を聞いて、イルカは178メートル先の直径8センチメートルのボール、大まかに言えば、サッカー場2つ分離れた場所にあるテニスボールを検出し、15メートル先にあるBB弾とトウモロコシの粒を区別できる。耳障りな音の多い港内 …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
宇宙ビジネスの時代

かつて国家主導だった宇宙開発がいま、大きく変化している。テクノロジーの進化とリスクマネーの流入によって民間企業による宇宙開発が加速し、自社の事業拡大に宇宙を活用しようとする「非宇宙」企業やベンチャー企業の動きも活発だ。いまなぜ「宇宙」なのか? そのヒントとなる記事を集めた。

記事一覧を見る
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る