KADOKAWA Technology Review
×
観測史上最も強力なガンマ線バースト、発生源は45億光年彼方
DESY, Science Communication Lab
ビジネス・インパクト 無料会員限定
We’ve detected the most powerful gamma-ray bursts on record

観測史上最も強力なガンマ線バースト、発生源は45億光年彼方

かつて想像もしなかったほど強力なガンマ線バーストが観測された。これらのガンマ線バーストはそれぞれ、45億光年および60億光年の彼方に発生源があると考えられ、何十億年も前に宇宙の彼方で何が起こっていたのか、より明らかにするのに役立つだろう。 by Neel V. Patel2020.01.06

電磁波の中で最もエネルギーが大きい領域に当たるガンマ線が、狭い領域から短時間で大量に放出される現象である「ガンマ線バースト」は、我々の知るところでは宇宙で最も強力な爆発だ。巨大な星がブラックホール、または中性子星に重力崩壊した時に発生すると考えられている。

科学者たちは最近、かつて想像もしなかったほど強力なガンマ線バーストを発見した。ネイチャー(Nature)誌に発表された3本の新しい論文では 、2つの天文学者チームが、可視光よりも1000億倍以上強力なエネルギー測定値を放出するガンマ線バーストを2つ、検出したことを報告している。実際、そのうちの1つは1兆倍も強力だった。前例のない2つの発見は、このようなエキゾチックなイベントをより多く見つけ、何十億年も前に宇宙の彼方で何が起こっていたのか、より明らかにするのに役立つだろう。

「ガンマ線バーストは、私たちがこれまで知っている何よりも強力です」と、マックスプランク研究所の天体物理学者であり、2つの論文の共著者であるラズミク・ミルゾヤン博士は言う。「それはまさに驚くべきことです」。

これらのガンマ線バーストは2カ所の観測所で検出された。カナリア諸島にある2つの望遠鏡を使用する「マジック(MAGIC:Major Atmospheric Gamma Imaging Cherenkov)ガンマ線望遠鏡」システムと、ナミビアの5つの望遠鏡アレイである「高エネルギー立体視システム(HESS:High Energy Stereoscopic System)」だ。いずれも、解像型大気チェレンコフ望遠鏡(IACTs:Imaging Atmospheric Cherenkov Telescopes …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
Innovators Under 35 Japan 2020

MITテクノロジーレビューが主催するグローバル・アワード「Innovators Under 35」が2020年、日本に上陸する。特定の分野や業界だけでなく、世界全体にとって重要かつ独創的なイノベーターを発信していく取り組みを紹介しよう。

記事一覧を見る
MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.1/Autumn 2020
MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.1/Autumn 2020AI Issue

技術動向から社会実装の先進事例、倫理・ガバナンスまで、
AI戦略の2020年代のあたらしい指針。

詳細を見る
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る