新型コロナ、院内感染が深刻
武漢の医師グループが報告
武漢大学中南医院の救急部門の医師らが、新型コロナウイルスに感染した場合の症状や致死率についての報告書を発表した。新型コロナウイルスの最も一般的な症状は発熱で、患者の4分の1が、主に急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の発症により、最終的に集中治療室(ICU)に入ったという。 by Antonio Regalado2020.02.13
中国中部から感染が広まっている新型コロナウイルスの流行で、これまでに4万人以上が感染、900人以上が死亡した。以前流行したコロナウイルスの一種によるSARS(重症急性呼吸器症候群)の死亡者数を上回った。
新型コロナウイルスに感染したら何が起こり、リスクはどれくらいなのか。中国の武漢の最前線の病院で治療を受けた138人の患者の症状を説明する新たな報告書が発表された。同報告書によると、病院内でウイルスの感染が広まる可能性についても警戒すべきだという。
武漢大学中南医院の救急部門のジヨン・ペン(彭志勇)医師率いる武漢の医師グループによると、グループが治療した人の約40%が実際は病院で感染したという(医療従事者40人と手術などの理由ですでに入院していた患者17人を含む)。
患者の4.3%が死亡し、約34%が症状が改善したため退院し、残りの患者はまだ治療を受けているとペン医師らは述べている。治療中の患者の中からさらに多くの死亡者が出た場合、致死率は上昇することになる。中国国外での致死率は武 …
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