グーグル・マップに新型コロナ感染者数を表示する新機能
グーグル・マップに新型コロナ感染者数表示機能が追加された。安全に行ける場所や安全にできる活動を決定するのに役立つものだ。 by Charlotte Jee2020.09.26
グーグル・マップに、指定した地域の10万人当たりの新型コロナウイルスの感染者数と、感染者数が上昇傾向または下降傾向にあることを矢印で表示する新機能が追加された。グーグルのブログ投稿によると、同社はこの新機能を、アンドロイドとiOS向けに今週から世界中で提供していくという。米国に関しては州と郡レベルの情報まで確認できるが、欧州に関しては今のところ国レベルのデータしか表示されないことから、用途は非常に限られたものになりそうだ。
グーグル・マップのプロダクトマネージャーであるスジョイ・バネルジーのブログ投稿によると、新機能はグーグルマップを開き、画面の右上隅をタップして「COVID-19情報」を押すと利用できる。色分けによって、各地域における報告された新規感染者数を一目で容易に確認できるという。
グーグルは、ジョン・ホプキンス大学、世界保健機関(WHO)、医療機関、病院、ニューヨーク・タイムズ紙、ウィキペディアなどの「複数の信頼できる情報源」からデータを入手していると説明する。
パンデミックの対処に欠かせない要素となっているのが、リスク評価だ。この新機能は、子どもを学校に行かせたり、休暇に出かけたりといったさまざまな活動の安全性評価を容易にし、安全に行ける場所を決定するのに役立つという発想に基づいている。
(関連記事:新型コロナウイルス感染症に関する記事一覧)
- 人気の記事ランキング
-
- How ChatGPT search paves the way for AI agents 脱チャットGPTへ、オープンAIが強化するプラットフォーム戦略
-
Promotion
The winners of Innovators under 35 Japan 2024 have been announced
MITTRが選ぶ、
日本発U35イノベーター
2024年版 - AI will add to the e-waste problem. Here’s what we can do about it. 30年までに最大500万トン、生成AIブームで大量の電子廃棄物
- The US is about to make a sharp turn on climate policy トランプ再選、気候対策に打撃 今後予測される影響は?
- OpenAI brings a new web search tool to ChatGPT チャットGPTに生成AI検索、グーグルの牙城崩せるか
- シャーロット・ジー [Charlotte Jee]米国版 ニュース担当記者
- 米国版ニュースレター「ザ・ダウンロード(The Download)」を担当。政治、行政、テクノロジー分野での記者経験、テックワールド(Techworld)の編集者を経て、MITテクノロジーレビューへ。 記者活動以外に、テック系イベントにおける多様性を支援するベンチャー企業「ジェネオ(Jeneo)」の経営、定期的な講演やBBCへの出演などの活動も行なっている。