NASAの火星探査機インサイト、地中への熱プローブ設置を断念
NASAは、探査機「インサイト」のミッションにおいて、火星の表面から5メートルの深さの地中に熱測定機器を設置する試みを断念すると発表した。その地点の火星の土は科学者たちが想定していたよりも固まりやすく、最大35センチしか掘り進められなかった。 by Neel V. Patel2021.01.21
この2年間、米国航空宇宙局(NASA)の探査機「 インサイト(InSight)」 は、火星の表面を5メートル の深さまで掘って、地面の熱を計測するプローブを設置しようと試みてきた。この計器は火星の温度を効率よく計測し、火星内部の熱活動や地質についての情報を、科学者たちに与えてくれるはずだった。
しかしインサイトは、その目標の達成にかすりもしなかった。1月14日、NASAは地中に熱プローブを設置する試みをすべて終了すると発表した。「モール(もぐら)」の愛称で呼ばれるこのプロ―ブは、ハンマーの打撃によって地面を掘削するよう設計されている。だが、ミッション開始の翌月以降、最大で約35センチしか掘り進むことができないまま行き詰ってしまった。NASAは事態を打開するために、インサイトのロボットアームの重さをかけてモールを押さえつけながら作業することで土をほぐして再度掘 …
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