KADOKAWA Technology Review
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ゲイツ、ノーベル賞受賞ら
世界の賢人10人に聞く、
「気候変動」と戦う方法
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We asked Bill Gates, a Nobel laureate and others to name the most effective way to combat climate change

ゲイツ、ノーベル賞受賞ら
世界の賢人10人に聞く、
「気候変動」と戦う方法

気候変動問題に起因する災害が世界中で増加しているにもかかわらず、対策は遅々として進んでいない。テクノロジー、気候科学、経済学、物理学、政策などさまざまな分野の10人の著名人に、気候変動のリスクを軽減するために有効なものをひとつだけ挙げるとすれば、それは何なのか聞いてみた。 by James Temple2021.03.08

気候変動に関する警告は何十年も前から発せられ、壊滅的な災害が増えている。それにもかかわらず、気候変動を減速させる取り組みはほとんど進んでいない。

10 Breakthrough Technologies
この記事はマガジン「10 Breakthrough Technologies」に収録されています。 マガジンの紹介

代替策であるクリーンエネルギーは現在、市場のほんの一握りを占めるにすぎない。再生可能エネルギーは世界の発電量の約10%で、電気自動車は新車販売の約3%を占めるだけである。その一方で、温室効果ガス排出量は、時折起こる不景気やパンデミックの影響を除けば、年々増え続けている。

気候変動対策に勢いが欠けていることに鑑み、より迅速かつ大規模な進歩を遂げるにはどうすればよいだろうか。MITテクノロジーレビューは、気候科学者、経済学者、物理学者、政策専門家など、さまざまな分野の10人の専門家にひとつの質問を提示してみた。

「気候変動のリスクを軽減するために最も有効だと考えられるものを1つだけ発明、投資、実施できるとしたらそれは何ですか。また、その理由は?」

以下は、この質問に対する彼らの回答である。

ビル・ゲイツ

マイクロソフト共同創業者/ブレイクスルー・エナジー会長(米国)

私は現在、核分裂関連に多く投資しています。私たちの企業「テラパワー(TerraPower)」はちょうど、「ナトリウム(Natrium)」と呼ばれる原子炉を開発するための大規模契約を米政府と締結したところです。

エネルギー貯蔵における奇跡が必要であると言う人はたくさんいますし、非常に安価なクリーン水素が重要だという人もいるでしょう。非常に安価なクリーン水素のいいところは、数多くの問題を解決できる可能性があることです。ただし、クリーン水素が乗用車分野で競争力を持つようになるかと言われれば、おそらくそうはならないでしょう。

水を電気分解する電解槽でクリーン水素を生産するには、世界で最も安い電気と最も安価な資本コストが必要になります。うまくいくかもしれないので試してみる価値はあるでしょうが、それだけに頼ることはできません。核融合や(次世代)核分裂、貯蔵上の奇跡を達成できないかもしれないのと同じように、クリーン水素が行き詰まる可能性もあるからです。

サリー・ベンソン

スタンフォード大学グローバル気候エネルギープロジェクト所長(米国)

賢明で、包括的で、勇気ある果断なリーダーシップですね。

気候問題はリスクが非常に高く、解決が非常に困難であるため、賢明さが求められます。また、問題を解決するには全員が取り組む必要があるため、包括的でなければなりません。 多くの難しい決定を下さねばなりませんから勇気も必要です。そして、そうした決定の多くにより、不幸になる人々が出ることは確実です。果断さが必要なのは、無駄にできる時間がないからです。

エリザベス・コルバート

ニューヨーカー誌記者/『白い空の下で(Under a White Sky、未邦訳)』の著者(米国)

私なら経済全体に、年々増加する仕組みの炭素税を課すでしょう。その税収の一部を低所得世帯における税の逆進性を改善するために利用し、残りは低炭素インフラに投資します。

経済モデルを信頼しすぎるのもよくありませんが、この方法が二酸化炭素排出を削減するための最も効率的な方法であるという科学者の意見は正しいと考えるべきです。現時点では、非効率的な方法を選択している時間はないのです。

ジョン・ダビリ

カリフォルニア工科大学航 …

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日本発「世界を変える」35歳未満のイノベーター

MITテクノロジーレビューが主催するグローバル・アワード「Innovators Under 35 」の日本版が候補者を募集している。特定の分野や業界だけでなく、世界全体の重要な課題を解決するイノベーターを発信していく。

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MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.4/Summer 2021
MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.4/Summer 202110 Breakthrough Technologies

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