KADOKAWA Technology Review
×
締切 迫る!【1/31まで】ひと月あたり1000円。
お得に購読できるキャンペーン実施中!
中国の探査車が火星着陸に成功 宇宙大国としての地位を確立
Weibo
ビジネス・インパクト 無料会員限定
China has landed a rover on Mars for the first time—here's what happens next

中国の探査車が火星着陸に成功 宇宙大国としての地位を確立

中国の火星探査車「祝融」が火星表面への着陸に成功した。火星へ探査車を送り込むのに成功したのは米国に続く2番目であり、中国が世界有数の宇宙開発国であることが実証された。 by Neel V. Patel2021.05.19

中国の火星探査車が火星への着陸に初めて成功し、これによって中国の宇宙開発計画は大きな飛躍を遂げた——。中国国営メディアは5月15日、こう伝えた。火星着陸に完全な形で成功した国としては、実に2カ国目となる。古代中国神話の火の神にちなんで「祝融(Zhurong)」と名付けられた探査車は、米国航空宇宙局(NASA)の「キュリオシティ(Curiosity)」そして「パーサビアランス(Perseverance)」に続き、火星の表面を動き回る、数少ない車輪付きロボット集団の仲間入りを果たしたことになる。

「これは中国の宇宙開発にとって、まさに画期的な出来事です」。中国科学院国家宇宙科学センターのチ・ワン・センター長は言う。「中国の宇宙開発が地球-月系を離れて、(火星)惑星系に向かうことを意味します。今回のようなミッションにより、中国が太陽系全体を探索する能力を持っていることが実証されることになります」。

祝融は、中国が2020年7月に打ち上げた火星ミッション「天問1号(Tianwen-1)」の一部である。同じく昨年7月には、 NASAがパーサビアランス探査車を、 アラブ首長国連邦(UAE)が「ホープ・マーズ・オービター(Hope Mars Orbiter)」を打ち上げた。この3基のすべてが、2021年2月に火星の周回軌道に乗ることに成功した。パーサビアランスはそのまま火星表面へと直行したが、中国は天問1号を数カ月間、周回軌道に留めて、祝融の着陸に適した場所を探していた。最終的にはユートピア平原(Utopia Planitia)が選ばれたが、これは1976年にNASAの宇宙船「バイキング2号(Viking 2)」が着陸したのと同じ地域である。天問1号は、オービター(軌道船)と探査車「祝融」の両機から成る。

NASAは最近、火星ミッションを相次いで成功させているが、火星ミッションは決して易しいものではない。火星ミッションの半分は失敗に終わっているのだ。ソ連は1971年に宇宙船を火星に着陸させたが、わずか110秒後に通信が途絶えてしまった。ここ最近でも、2017年に欧州宇宙機関(ESA)の着陸機「スキャパレリ(Schiaparelli)」が火星表面に向かう途中で墜 …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
購読キャンペーン実施中
こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
購読キャンペーン実施中
日本発「世界を変える」35歳未満のイノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を発信する。

記事一覧を見る
MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.5
MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.5Cities Issue

新型コロナのパンデミックによって激変した都市生活は、ポストコロナでどう変わるのか? 都市部への人口集中が世界で加速する中、環境、災害、貧困といった負の側面をテクノロジーは解決できるのか? 多様な人々が集まり、化学反応が起きるイノベーションの集積地としての役割を都市は今後も果たし続けるのか? 世界の豊富な事例と識者への取材を通して、新しい都市の未来像を描く。

詳細を見る
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る