KADOKAWA Technology Review
×
無料の会員登録で、記事閲覧数が増えます
A Bitcoin-Style Currency for Central Banks

イングランド銀行が作らせたビットコイン風のデジタル通貨

イングランド銀行は、ブロックチェーンを使っていても中央集権的に制御できるビットコイン風の通貨を研究者に開発させた。中央サーバーは不要だが、金融機関を締め出すわけでもなく、既存の金融秩序に組み込みやすくできている。 by Tom Simonite2016.03.11

電子マネーのビットコインの特徴は、どの政府からも独立していることだ。しかし、独立性が強すぎれば、社会の主流にはなりにくい。そこで研究者は、電子マネーを連邦準備銀行のような中央銀行が制御できるようにすることで、電子マネーをもっと実用的にできるビットコインに似たシステムを開発した。

「RSコイン」は、英国の中央銀行であるイングランド銀行の要請を受け、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのサラ・ミクルジョン助教授とジョージ・ダニジズ教授が開発したシステムだ。イングランド銀行は2016年初めに電子マネーを発行する構想を研究し始めた。イングランド銀行のベン・ブロードベント副総裁は、小売り業の決済の効率を高め、金融システム全体を堅牢にする可能性がある、と3月に発言した。電子マネーを瞬時にある場所から違う場所へと送金できるソフトウェアは、多くの取引を大小を問わず早めて、取引コストを低くするだろう。

ビットコイン同様、RSコインも電子マネーを偽造しにくいするために暗号を使う。どちらのシステムでも、取引は通貨の全ての動きを記録するデジタル元帳に追記される過程で検証される。

しかし、ビットコインの元帳は世界中に散らばるコンピューターの集合体で維持されており、すべてのコンピューターは誰かに権限を与えられたわけでも、第三者が信頼性を保証したわけでもない、ユーザーや企業によって運用されている。さらにシステムの設計上、ビットコインの総額は2100万ビットコイン以 …

こちらは会員限定の記事です。
無料登録すると1カ月10本までご利用いただけます。
こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
ザ・デイリー重要なテクノロジーとイノベーションのニュースを平日毎日お届けします。
公式アカウント