KADOKAWA Technology Review
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This Super-Fast 3-D Printer Is Powered by Holograms

ホログラムでたった数秒!光造形3Dプリンタがまた進歩

ホログラムで三次元画像を数秒間照射するだけで光造形できる3Dプリントのデモをスタートアップ企業ダクリが公開した。ヘッドマウント・ディスプレイにも応用できる可能性がある。 by Jamie Condliffe2017.02.20

鮮やかな緑色レーザー光線が放たれ、ペトリ皿に注がれた粘液が輝くと、何もなかったところに、ペーパークリップの形状が浮かび上がった。最初はぼんやりしていた輪郭が次第にはっきりしてくる。クリップは5秒後には液体から引き上げられ、余分な樹脂を取り除けば使えるようになる。

基本原理は、すでに実績のある光を使った3Dプリントだ。複数のレーザー光で光硬化性モノマー(エチレンや塩化ビニルなどのことで、モノマーが多数結合するとポリエチレンやポリ塩化ビニルになる)を固体化し、プラスチックに造形する手法だ。ただし、他の手法が一本のレーザー光を前後に走査し、1層ずつ盛り上げて立体物を造形するのに対して、新システムは三次元の光照射野(つまりホログラム)により、立体物全体を一気に造形する点が異なる。3Dプリントの所要時間を大幅に短縮できるのだ。

下のデモ画像でペーパークリップをプリントした装置の心臓部に当たるホログラフ照射半導体チップを開発したのは、スタートアップ企業のダクリ(サンフランシスコと英国ミルトンキーンズのラボで開発した拡張現実装置を設計・製造している)だ。ダクリはマイクロソフトのHoloLensに似たスマートグラスや、車載用のヘッドアップ・ディスプレイ(ジャガー・ランドローバー製の自動車15万台に搭載済み)を製造している。

http://www.youtube.com/watch?v=mcL7rsxJwc4

ダクリの半導体チップの長所は、複雑な光学部品を使わずにホログラムを結像できることだ。1枚のシリ …

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