KADOKAWA Technology Review
×
日本発・世界を変える「U35 イノベーター」募集中!
ググった結果からも学ぶ、ディープマンドのチャットボット
Ms Tech | Getty
人工知能(AI) 無料会員限定
DeepMind’s new chatbot uses Google searches plus humans to give better answers

ググった結果からも学ぶ、ディープマンドのチャットボット

グーグル傘下のAI企業であるディープマインドは、人間のフィードバックから学習し、主張の裏付けとなる情報をインターネットから検索するように訓練したチャットボットを発表した。 by Melissa Heikkilä2022.09.27

アルファベット(グーグル)傘下の人工知能(AI)研究所、ディープマインド(DeepMind)の新しい論文によると、AIを搭載した優れたチャットボットを生み出す秘訣は、人間に振る舞い方を教えてもらい、さらにインターネットを利用して自身の回答を裏付けるように強制することだという。

量子時代のコンピューティング
この記事はマガジン「量子時代のコンピューティング」に収録されています。 マガジンの紹介

9月22日の新しい査読前論文で、研究チームはディープマインドの大規模言語モデル「チンチラ(Chinchilla)」で訓練したAIチャットボット「スパロー(Sparrow)」を発表した。

スパローは人間と会話しながらその場でグーグル検索を実行したり、情報を使ったりして回答するように設計されている。その回答が人間にどれだけ有用だったかということに基づいて、特定の目的を達成するために試行錯誤して学習する強化学習アルゴリズムで訓練される。このシステムは、自傷他害を促すなどの危険な結果をもたらすことなく、人間と会話できるAI開発の一助となることを目指すものだ。

大規模言語モデルは、人間が書いたかのような文章を生成する。文章の要約や、より強力なネット検索ツールの構築、カスタマー・サービス用チャットボットで使われる大規模言語モデルが、インターネット・インフラにおいて果たす役割はますます重要になっている。

だが、大規模言語モデルはインターネットから大量のデータやテキストをかき集めて訓練されるため、不可避的に多くの有害なバイアスを反映してしまう。有害コンテンツや差別的コンテンツを吐き出す前に、とがめられることはほとんどない。そのため、人間と会話するように構築されたAIでは、悲惨な結果を招きかねない。安全対策を適切に施していない会話型AIは、例えば少数民族にとって攻撃的な言葉を使ったり、自殺の方法を提供したりする恐れがある。

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. Trajectory of U35 Innovators: Akito Noiri 野入亮人:シリコン量子ビットで大規模化の壁に挑む研究者
  2. Promotion Call for entries for Innovators Under 35 Japan 2026 「Innovators Under 35 Japan」2026年度候補者募集のお知らせ
  3. What Anthropic’s latest AI discovery does—and doesn’t—show Claudeの「頭の中」は本当に見えたのか、AI担当編集者に聞く
  4. Why heat pumps are still so hot in the US 税額控除終了後も売れ行き好調、米国ヒートポンプ市場の底堅さ
MITテクノロジーレビューが選んだ、AIの10大潮流 [2026年版]

AIをめぐる喧騒の中で、本当に目を向けるべきものは何か。この問いに対する答えとして、MITテクノロジーレビューはAIの重要なアイデア、潮流、新たな進展を整理したリストを発表する。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る