KADOKAWA Technology Review
×
【4/24開催】生成AIで自動運転はどう変わるか?イベント参加受付中
温暖化対策に熱エネルギー・ネットワーク、全米で取り組み相次ぐ
Stephanie Arnett/MITTR | Envato
気候変動/エネルギー 無料会員限定
Underground thermal energy networks are becoming crucial to the US’s energy future

温暖化対策に熱エネルギー・ネットワーク、全米で取り組み相次ぐ

廃熱や地熱を利用して地域に冷暖房や温水を提供する熱エネルギー・ネットワークのプロジェクトが米国内で立ち上がり始めた。こうしたプロジェクトには、炭素排出量の削減だけにとどまらないメリットがある。 by June Kim2023.10.09

現在、米国の13の州が、建物の二酸化炭素排出量を削減するために「地下熱エネルギー・ネットワーク」の導入を進めている。よりクリーンなエネルギー源の採用を全国的に推進する取り組みの一環である。

熱エネルギー・ネットワークは、複数の建物を接続するパイプループを使用し、水源ヒートポンプを通じて冷暖房を提供する。これらのネットワークでは地熱が一般的に使用されるが、下水道を通じて他の建物から廃熱を取り入れることも可能だ。

熱エネルギー・ネットワークを設置すると、化石燃料を使用しない効率的な冷暖房を、商業ビルや住宅ビルに提供できるようになる。法律的な後ろ盾と電力会社や労働組合からの広範な支援により、今後、熱エネルギーネット・ワークは米国の将来のエネルギー・ミックスにおいて、ますます重要な役割を果たす可能性がある。

「熱は廃棄エネルギーの最大の発生源であり、未利用の資源です」と、クリーン・エネルギー非営利団体であるヒート(HEET:Home Energy Efficiency Team)の共同執行ディレクターであるゼイネブ・マガヴィは話す。「熱エネルギー・ネットワークが作られれば、必要な場所にエネルギー・ネットワークのリソースを移動して利用できるようになります」。

13の州のほとんどでプロジェクトはまだ計画と規制の段階だが、一部の州ではすでにネットワークの構築が始まっている。マサチューセッツ州フレーミングハムでは、米内初の地熱ネットワークのパイロット・プロジェクトが開始された。このプ …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
【春割】実施中! ひと月あたり1,000円で読み放題
10 Breakthrough Technologies 2024

MITテクノロジーレビューは毎年、世界に真のインパクトを与える有望なテクノロジーを探している。本誌がいま最も重要だと考える進歩を紹介しよう。

記事一覧を見る
気候テック企業15 2023

MITテクノロジーレビューの「気候テック企業15」は、温室効果ガスの排出量を大幅に削減する、あるいは地球温暖化の脅威に対処できる可能性が高い有望な「気候テック企業」の年次リストである。

記事一覧を見る
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る