KADOKAWA Technology Review
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Robotic Chefs Are Getting Better—If You Like Fast Food

ファストフードから進む外食産業へのロボット導入

ファストフードでハンバーガーの肉を焼くのはロボットになりそうだ。雑な調理方法でも客から見えないしし、そもそも料理の質や見た目が重視されない分野からロボットが進出するのは当然だ。 by Jamie Condliffe2017.03.10

料理学校コルドン・ブルー出身のシェフは、今のところロボットに仕事を奪われると心配する必要はない。ただし、ファストフード店の調理場であれば、すぐに自動化できそうな単純な調理作業もあると考えるスタートアップ企業は多い。

今週のテッククランチの記事(日本版では未配信)はミソ・ロボティクス(Miso Robotics)が、新型ハンバーガー調理ロボット「フリッピー」(Flippy)を開発したと伝えている。フリッピーのロボットアームは、さまざまな調理具でパティをグリルに乗せ、焼き具合をカメラと熱センサーで監視し、焼けたらバン(ハンバーガーを挟むパン)に載せて、人間に付け合わせを添えてもらう。

ロボットの仕事ぶりは、高級レストランのシェフほど上品ではない。どちらかというと、研修中のパティ焼き係のような不器用さで、パティをパンの上に「落とす」といったほうがいい。だが、この仕上がりでも、レストランチェーン「カリバーガー」(CaliBurger)の経営陣が今後2年間で50軒のレストランに試験導入を決めるには十分だった。

他の例もある。シリコンバレーのスタートアップ企業ビーヘックス(BeeHex)は、ピザを3Dプリントできるロボットを開発済みだ。ピザの3Dプリントはもともと、宇宙飛行士に食事を出す新しい方法を検討するため、米国航空宇宙局(NASA)が開発資金を援助して始まった。ピザプリンターが生地とトマトソース、チーズを絞り出し「ピザに似た何か」を1分弱で成型し、5分で焼き上げる。ビーヘックスはまだ宇宙には進出できていないが、年内にはテーマパークやショッピング・モールに登場予定だ。

自動調理の料理の完成を待つ間、別のロボットは飲み物を用意してくれる。たとえば、サンフランシスコの「カフェX」(Cafe X)では、ロボットバリスタが入れたてのコーヒーを出してくれるし、ラスベガスでは、カクテルを手早く作ってくれるロボットバーテンダーを導入予定だ。

調理用ロボットの登場で明らかなのは、ロボット工学者が、自動食品製造分野で着実に開発を進めていることだ。たとえば2015年、MIT Technology Reviewは、2本のロボットアームで簡単なサラダを作るシステムを記事にした。だが、柔らかくて予測しにくい形の野菜を扱うのはロボットにはまだ難しく、人間並みの包丁さばきは期待できない。雑に切られたキュウリが好物ならともかく、ロボットの料理の腕前はひどいものだった。

ところが、冒頭で紹介した新世代のロボットは、ロボットにふさわしい調理作業用に設計されており、これならレストランで雇ってもらえそうだ。特にビーヘックスの場合、開発者はロボットに人間とは別の方法で調理させることにちゅうちょがないのが奏功している。ただし、まだサラダは注文しないほうがいい。

(関連記事:TechCrunch, Business Insider, “Robots Start to Grasp Food Processing,” “ロボットは、食品の出庫作業を完全無人化できるか?”)

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クレジット Image courtesy of Miso Robotics
ジェイミー コンドリフ [Jamie Condliffe]米国版 ニュース・解説担当副編集長
MIT Technology Reviewのニュース・解説担当副編集長。ロンドンを拠点に、日刊ニュースレター「ザ・ダウンロード」を米国版編集部がある米国ボストンが朝を迎える前に用意するのが仕事です。前職はニューサイエンティスト誌とGizmodoでした。オックスフォード大学で学んだ工学博士です。
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MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.2/Winter 2020SDGs Issue

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