KADOKAWA Technology Review
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In Africa, Scientists Are Preparing to Use Gene Drives to End Malaria

遺伝子ドライブによるマラリア蚊絶滅計画がアフリカで準備中

遺伝子ドライブで蚊を種ごと絶滅させ、マラリアを根絶する計画が進行中だ。しかし、取り返しのつかない事態を招きかねず、さらに地元住民はマラリアの原因を蚊とは思っておらず、実現には至っていない。 by Michael Reilly2017.03.16

ブルキナファソやマリ、ウガンダでは、強烈な実験の下準備が進んでいる。現在準備中のプロジェクトのひとつでは、遺伝子をプログラムした蚊を実験室の外に放ち、自らの個体群やマラリアを伝染させる同類を絶滅に追いこむことが目的だ。

MIT Technology Reviewが昨年報じた通り「ターゲット・マラリア」計画は、遺伝子ドライブでサブサハラ(サハラ以南のアフリカ)地域でマラリアを伝染させる蚊の個体数を激減させることが目的だ。サブサハラでは、年間何十万人もがマラリアで亡くなっている。しばらく前までは机上の理論の域を出ない発想だったが、すでに遺伝子ドライブで遺伝子を組み換えた蚊を実験室内で繁殖させて実験中の段階なのだ。

基本的な考え方は、いわゆる「利己的な遺伝子」として最終的には種を滅亡へ至らせる形質を遺伝子編集で組み込み、通常よりはるかに高い確率で遺伝子を自己複製させ、あっという間に拡散させてしまうことだ。ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団が資金を援助しているターゲット・マラリアは、遺伝子ドライブを活かす方法を複数探っており、中でも遺伝子を変異させ、次世代の蚊をほぼオスだけに …

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