大量飲酒でも脂肪肝になりにくい遺伝子突然変異が発見される
大規模なDNA解析調査の結果、肝疾患に耐性を持つ遺伝子突然変異を有する人々の存在が明らかになった。飲酒を原因とする肝硬変に罹患する確率が通常より大幅に低く、研究が進めば脂肪肝疾患を抑制する医薬品を開発できる可能性がある。 by Antonio Regalado2018.04.03
医学的な特殊能力を呼び起こす突然変異の研究により、浴びるようにお酒を飲んでも肝臓の病気になりにくい、肝疾患への耐性を有する人々の存在が明らかになった。
大手バイオテック企業のリジェネロン・ファーマシューティカルズ(Regeneron Pharmaceuticals)は、アルコール依存と過食の結果として米国で広まっている「脂肪肝」疾患に対して、免疫のような働きをする遺伝子の突然変異を有する人々を発見したという。
同社は今後、遺伝子抑制を専門とするアルナイラム・ファーマシューティカルズ(Alnylam Pharmaceuticals)と提携し、この突然変異と同様の効果をもたらす医薬品を開発するとしている。
リジェネロンは大規模な病院間ネットワークを運営するガイシンガー・ヘルス・システム(Geisinger Health System)と提携しており、世界最 …
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