ステーブルコインの発明で暗号通貨は本物の「通貨」になれるのか
暗号通貨を本物の通貨として使えるようにするには、現在のような激しい価格変動が伴う仕組みを変える必要がある。価格を法定通貨の価格に固定させた暗号通貨「ステーブルコイン(安定通貨)」に対する関心が高まっている。 by Mike Orcutt2018.06.14
十分に時間をかけて暗号通貨の世界に投資するか、あるいは暗号通貨に関する記事を読めば、この世界には付き物の乱高下する予測不能な価格変動に少しうんざりするのがオチだ。しかし、必ずしもそうではないと言っているブロックチェーン開発者がいる。彼らの主張によれば、価格安定化の秘訣は、暗号トークンの価格を米ドルのような法定通貨の価格に固定することだという。
暗号通貨原理主義者は「冒涜だ!異端だ!」と叫ぶだろう。怒濤のような時流の波に乗った暗号通貨コミュニティの強硬派たちは、暗号通貨は法定通貨を置き換えるために発明されたもので、法定通貨との共存はあり得ないと確信しているからだ。「ステーブルコイン(安定通貨)」に対する正当な批判も山ほどある。このコンセプトは概して実現不可能だとする意見もある。それにもかかわらず、最近ステーブルコインは多くの関心と多くのベンチャー・キャピタルを惹きつけている。ステーブルコインについて見ていこう。
ステーブルコインの考えは実は数年前からある。ドルに価格固定されたトークン、たとえばテザー(Tether)やトゥルーUSD(TrueUSD)は一部の暗号通貨取引所ですでに入手できる。だが、最近の新規暗号通貨公開(ICO)を巡る熱狂が新たな種をまいたことで、ステーブルコインを構築する様々な手法が生まれた。これらの手法は大まかに3つに分類される。
1つ目は、銀行口座にある現金でトークンの価値を裏付ける方法である。これは、ドルに価格固定された最も人気のある暗号通貨、テザーが機能する仕組みだ。少なくともテザーの発 …
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