KADOKAWA Technology Review
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生命の再定義

遺伝子編集や遺伝子療法、新治療法や個別化医療、神経工学、合成生命について。

  1. The Entrepreneur with the $100 Million Plan to Link Brains to Computers 1億ドルの資金で
    起業家が進める
    脳コンピューター接続計画
    テック業界の著名人が、こぞって神経科学に投資している。しかし、神経科学の現状をどこまで理解しているのだろうか。ソフトウェアと異なり、脳神経科学は未知の領域が多く、資金を投じれば成功するほど簡単ではない。
  2. 子どもの希少疾患を治すため
    患者の親は研究資金を集めた
    我が子が希少疾患だとわかったとき、治療方法を求める患者の家族が遺伝子治療に希望を描く。研究資金を集めたり、ベンチャー企業を設立したりして、遺伝子治療を進める重要な活動を担っている。
  3. 脊髄性筋萎縮症のゼロ歳児が
    RNA治療薬で
    「奇跡」級の復活
    異常がある本人の遺伝子では作られないタンパク質を作れるようにするRNA医薬品で、脊髄性筋萎縮症の子どもが順調に成長している。ただし、一生薬の投与を受け続ける必要があり、注射代は年間75万ドルだ。
  4. 法規制が後手に回る5つの最新バイオテクノロジー
    米国科学アカデミーが、実用化直前だが、規制当局が決まっていない5つの最新バイオテクノロジーを発表した。実用化に大きなメリットがあるテクノロジーがある一方で、取り返しのつかない悪影響をもたらしかねないテクノロジーもある。
  5. 臓器提供は時代遅れに?
    ブタから人間への移植構想が
    3800万ドル調達
    ヒトへの移植用にCRISPRでブタの免疫系を人間化し、さらにゲノムに潜むウイルスのDNAを除去することで、移植用のブタを繁殖させる計画がある。実用化できれば、移植用臓器をブタから収穫でき、ヒトの寿命を何年も延ばせる医療につながる。

生命の再定義の最新ニュース

  1. In Africa, Scientists Are Preparing to Use Gene Drives to End Malaria 遺伝子ドライブによるマラリア蚊絶滅計画がアフリカで準備中
    遺伝子ドライブで蚊を種ごと絶滅させ、マラリアを根絶する計画が進行中だ。しかし、取り返しのつかない事態を招きかねず、さらに地元住民はマラリアの原因を蚊とは思っておらず、実現には至っていない。
  2. Your Doctor App Could Amplify Your Health Anxieties 遠隔医療アプリの
    ヘビーユーザーは
    疾病不安障害になりやすい?
    スマホアプリの運営企業にとって、ヘビーユーザーは利益を支える大事な顧客だ。しかし、遠隔医療アプリでは、ヘビーユーザーは疾病不安障害ともいえ、医療アプリの使用が病気を生み出す矛盾がある。
  3. Synthetic Spider Silk for Sale in a $314 Necktie 合成したクモの糸でネクタイを作った? だから何?
    夢の新素材として期待された人工のクモの糸を使った314ドルのネクタイが限定発売中だ。素材の特徴を活かさない製品の登場に、何の意味があるのか?
  4. DeepMind’s New Blockchain-Style System Will Track Healthcare Records ディープマインド、医療記録にブロックチェーン応用
    ディープマインドは、医療記録にブロックチェーンを応用し、改ざんや無断使用を監査できるようにした。保健医療分野への進出が進むグーグル(アルファベット)によるデータ蓄積の懸念を払拭する狙いもありそうだ。
  5. Designer Chromosomes Point to New Synthetic Life-Forms デザイナー染色体で人工酵母菌、ヒトへの応用も検討中
    ニューヨーク大学を中心とする国際研究チームが、染色体の3分の1以上を人工的に置き換えた人工酵母菌の作成に成功した。ヒトの遺伝子を染色体単位で交換するテクノロジーにつながる第一歩を踏み出した。
  6. Gene Therapy in a Box 遺伝子治療を受けられるのは
    先進国の金持ちだけ?
    患者自身の免疫系でがん細胞を殺すCAR-T療法の実用化が迫っている。しかし、治療には高価な加工が必要で、先進国の大都市にしか施設がない。そこで期待されているのが「箱型遺伝子治療」だ。
  7. Gates Foundation Renews Search for Male Birth Control Pill ゲイツ財団
    即効性のある男性用避妊薬に
    60万ドルを拠出
    ゲイツ財団が60万ドルを拠出した男性用避妊薬は、治験で自殺者やうつ状態に陥る前例があったため、大手製薬企業が手を引いた分野だ。20億種類の化学物質コレクションやCRISPRなどの手法を組み合わて、創薬に挑む研究者がいる。
  8. Amyloid-Busting Drugs for Alzheimer’s Keep Failing, but So Does Everything Else アルツハイマー病の原因はアミロイドなのか? 治験がまた失敗
    アルツハイマー病の原因はアミロイドの蓄積だとする有力仮説は間違っているのか? アミロイド仮説とは異なる手法の新薬の治験が失敗し、何が原因なのかわからなくなってしまった。
  9. Startup Aims to Treat Muscular Dystrophy with CRISPR 筋ジストロフィー患者団体がCRISPR新薬の開発会社を設立
    製薬会社任せにはしておけない!筋ジストロフィー患者団体がCRISPRによる新薬開発会社を設立した。ただし、マウスの実験で効果があっただけで、人間での臨床試験の日程が決まったわけではない。
  10. First Quantum Magnetic Resonance Microscope Made from Diamond ダイアモンド製量子MR顕微鏡で見る極小世界の人間の生化学
    ダイヤモンド製の量子MRマイクロスコピーによって、ゼプトモル (10-21 モル ) 域で人間の生化学に何が起きているのかを観察できるようになった。
  11. 10 Breakthrough Technologies 2017: Reversing Paralysis 2017年版
    ブレークスルー・テクノロジー10
    麻痺の回復
    脳インプラントの活用は目覚ましい進歩を遂げつつあり、無線で神経信号を送信し、失聴、失明を回復させたり、脊髄損傷で失われた体を自由に動かしたりできるようになる。
  12. 10 Breakthrough Technologies 2017: Gene Therapy 2.0 2017年版
    ブレークスルー・テクノロジー10
    遺伝子療法2.0
    科学者が遺伝性疾患の治療を妨げてきた基礎的な問題を解決したことで、一部の希少疾患を治療できるようになった。今後は、同様の手法により、がんや心疾患等、一般的な病気の治療が進展するだろう。
  13. 10 Breakthrough Technologies 2017: The Cell Atlas 2017年版
    ブレークスルー・テクノロジー10
    細胞アトラス
    人間の体はどんな細胞でできているのか? 約37兆個の細胞ひとつひとつを詳細に解明し、位置に番号を割り当てる「細胞アトラス」プロジェクトが進行中だ。
  14. Patent Office Hands Win in CRISPR Battle to Broad Institute 強力な遺伝子編集手法「クリスパー(CRISPR)」の特許論争で裁定
    強力な遺伝子編集手法の発明をめぐる、カリフォルニア大学バークレー校とブロード研究所(ハーバード大学・MITの共同組織)の論争は、ブロード側の勝利と裁定が下された。
  15. Companies Plan Tests of “Optogenetic Goggles” to Restore Sight 米仏2社
    遺伝子療法とゴーグルで
    失明治療を治験
    失明状態の人の網膜細胞を遺伝子療法で改造し、ゴーグルで光の刺激を与えることで、何らかの視覚が回復する可能性がある。ただし、どんな視覚になるかは実際に試してみないとわからない。
  16. U.S. Panel Endorses Designer Babies to Avoid Serious Disease 米国、CRISPRによる生殖細胞の遺伝子編集を限定解禁へ
    米国科学アカデミーが、CRISPRによる生殖細胞の遺伝子編集の限定解禁を勧告した。遺伝子を編集する以外に治療の見込みがないことが条件だが、デザイナー・ベイビーとの境目が曖昧な領域もある。
  17. First Gene Drive in Mammals Could Aid Vast New Zealand Eradication Plan 遺伝子ドライブによる
    ネズミの根絶は、
    自然保護といえるのか?
    遺伝子編集でメスのネズミを根絶する「ミッキーしかいない世界」は、固有種を外来種から守る自然保護といえるのだろうか。それとも自然保護の名を借りた根絶計画に過ぎないのだろうか。
  18. This Technology Could Finally Make Brain Implants Practical 脳インプラントで視野再現、まずはマウスで実験
    ハーバード大学医学大学院で、視力回復を目的とした脳インプラントの新装置を実験中だ。最終的には脳に埋め込んで、カメラの映像を電気信号に変換し、映像を再現することを目指している。
  19. Male Birth Control Gel Inches Toward a Breakthrough 精管にジェル注入 コンドームとパイプカット以外の男性用避妊法
    男性向けの避妊法には事実上コンドームかパイプカットしかなかったが、精管にジェルを注射する別の方法が実現するかもしれない。
  20. What if the Free Market Decided Whether or Not Drugs Work? トランプ政権、安全性のみの審査で医薬承認を迅速化?
    トランプ政権は、新薬承認の迅速化のため、薬の効果に関係なく、安全性だけの審査を主張している人物を規制当局の責任者にするかもしれない。薬の効果は、レストランガイドのように、民間任せでよい、と考えているのだ。
  21. A Biohacker’s Plan to Upgrade Dalmatians Ends Up in the Doghouse ダルメシアンの
    遺伝子を修正し、
    遺伝病を治すのは悪なのか?
    FDAは、遺伝子編集手法「クリスパー」で変異させた動物を規制する意向だ。クリスパーでダルメシアンの遺伝子を修正しようとしたブリーダーは、FDAの厳しい規制に悩んでいる。
  22. Reached Via a Mind-Reading Device, Deeply Paralyzed Patients Say They Want to Live 心を読む機械で、全身不随状態の患者が「生きたい」と意思表明
    意識がないように見える全身麻痺患者との意思疎通に、脳コンピューター・インターフェイスの研究者が成功した。現段階では「はい・いいえ」形式だが、研究者は文字の選択により、文として応答できるようにしたいと考えている。
  23. 3-D Printed Skin Leads the Way Toward Artificial Organs 3Dプリントで移植可能な皮膚の生成に成功で人工器官の実現迫る
    付加製造の手法により、移植可能な皮膚を生成できるようになり、6年以内に最初の身体器官が作られる可能性がある。
  24. Pig-Human Organ Farming Doesn’t Look Promising Yet ヒト・ブタの人獣混合種実験はほぼ失敗
    動物の体内でヒト臓器を育てる研究は物議を醸すが、実現からはほど遠い。
  25. Two Infants Treated with Universal Immune Cells Have Their Cancer Vanish 汎用免疫細胞で白血病幼児の治療に成功か?
    医療の最前線で、遺伝子操作された他人のT細胞によって、白血病の子どもが治療された。
  26. Machine Vision Helps Spot New Drug Treatments 画像処理アルゴリズムで
    希少疾患に効く既存薬を
    効率的に発見
    細胞構造を理解するアルゴリズムを使って、既存の薬の新たな使い道を探すスタートアップ企業がある。
  27. Genetic Testing Offers New Hope for Children with Brain Cancer 小児脳がんの56%に遺伝子変異発見で、標的抗がん剤に希望
    小児がん患者の半数以上にある遺伝子欠陥が見つかったことで、診断方法が変わり、医薬品の標的にできるかもしれない。
  28. FDA Mulls Tighter Regulation of Gene-Edited Animals FDAの動物の遺伝子組み換え規制案に科学者が反発
    FDAが提案した全ての動物ゲノムの編集を新薬と同じように扱う新規制について、科学の進歩を遅らせると批判する声が上がっている。
  29. Voice Analysis Tech Could Diagnose Disease 機械学習により、声だけでPTSDや心臓病を診察
    研究者は、機械学習でスマホの音声パターンを検出し、心的外傷後ストレス障害(PTSD)や心臓病の兆候を見つけようとしている。
  30. The Billion-Dollar Bid to Prevent Epidemics 日本政府、感染症対策ワクチン開発に1億2500万ドル拠出
    採算が合わず、製薬会社が開発しそうにない感染症に対抗するためのワクチンを、ばく大な資金を投入して開発する。
  31. Critics Blast Star-Studded Advisory Board of Anti-Aging Company ノーベル賞受賞者が顧問の
    アンチ・エイジング企業は
    信用できるか?
    多くのノーベル賞受賞者がサプリメーカー「エリシウム」の広告キャンペーンに自身の顔写真や信用を提供している。
  32. A Woman in Nevada Died From an Unstoppable Superbug スーパー耐性菌で米国人女性死亡 26種類の抗生物質に効果なし
    女性の死亡はあまり注目されていないが、抗生物質に耐性のある細菌が増えていることに警戒しなければならない。
  33. Questionable “Young Blood” Transfusions Offered in U.S. as Anti-Aging Remedy 若い血液に若返り効果?
    料金は1回8000ドル
    スタートアップ企業のアンブロシアが、1回8000ドルの「治験参加料」で若者の血をアンチ・エイジング用に提供、推定売上高は480万ドル。
  34. Eggs from Skin Cells? Here’s Why the Next Fertility Technology Will Open Pandora’s Box イケメン俳優の皮膚細胞から精子を作るテクノロジーで大混乱
    体外受精の画期的テクノロジーによって、細胞の盗難からデザイナー・ベイビーまで、科学と倫理のパンドラの箱が開いてしまう。
  35. One Man’s Quest to Hack His Own Genes 自分を実験台に
    遺伝子療法で
    アンチ・エイジングする男
    遺伝子療法の試験に自分の体を実験台に差し出したブライアン・ハンリーの話。
  36. Spray-On Gene Therapy Protects Plants from Viruses for Weeks 植物に病原菌や干ばつ耐性を与えられるRNA粘土シートを開発
    ナノサイズの粘土シートに注入したRNAを使えば、遺伝子組換え作物を最初から開発するよりもずっと早く、さまざまな特性を食物に付けられるかもしれない。
  37. Liquid Biospies are About to Get a Billion Dollar Boost 血液でがん検査のリキッド・バイオプシーが10億ドル増資計画
    血液検査でがんを発見しようとしているグレイルが、実験的手法のための大規模な資金提供を呼び掛けた。
  38. Merck’s Vaccine Won’t Be the End of Ebola 効果100%でも、メルク製ワクチンがエボラを根絶できない理由
    殺人ウイルスに対抗するワクチンは臨床試験をクリアしたが、エボラ根絶の長期的解決策にはならない。
  39. A Genetically Modified Malaria Vaccine Has Passed an Important Hurdle 遺伝子組換えマラリアワクチン、大規模治験まであと一歩
    研究者は感染してもマラリアを発症せずに免疫反応を引き起こす遺伝子組み換えマラリア原虫の、ヒトでの治験を始めた。
  40. Everything You Need to Know About Gene Therapy’s Most Promising Year 遺伝子療法が大躍進
    2016年を振り返る
    遺伝子療法を使った治療の実現は医学を変えるかもしれないが、ビジネス上の問題は残っている。
  41. Turmoil at Troubled Fertility Company Ovascience 迷走中のオバサイエンス、不妊治療の画期的製品を縮小
    バイオテクノロジーのパイオニア企業が、体外受精の卵子若返り計画を縮小した。
  42. Startup Tries to Improve Infant Formula by Using Human Proteins 粉ミルクの肥満・糖尿病リスクは生物工学で解決できるか?
    ヒトの母乳には1600種類のタンパク質が含まれており、幼児の成長に合わせて変化する。そんな人工乳は製造できないが、少しは近づけるかもしれない。
  43. Technology Trends to Watch in Women’s Health 女性の体調に関わる最新テクノロジー
    数年以内に家庭で使えるかもしれない最も革新的な女性用医療機器や検査、治療を紹介する。
  44. Hearing Tests Could Be Vital Concussion Indicator 脳しんとうの診断、回復状況の診察を聴覚検査でできそうなことが判明
    頭を打つと人の声を聞き分ける脳の能力が一時的に低下する、と研究者は考えている
  45. Gene Therapy Offers Hope for “Worst Disease You’ve Never Heard Of” 「最悪の難病」表皮水疱症を治療できる遺伝子療法
    スタンフォード大学の研究者が、患者自身の皮膚細胞で、表皮水疱症の遺伝子療法を治験中だ。
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