コロンビア革命軍:コカインよりスマホメーカーに金を売った方が儲かる
スマホや自動車等の電子部品に使われる金が、コロンビア革命軍の資金源になっている。 by Jamie Condliffe2016.11.17
スマホの回路には1ドル相当の金が使われている。1台あたりでは多くないが、コロンビアの違法・搾取的な採掘作業から得た大量の金が、スマホに使われている。
金は、スズ、タングステン、タンタルと並ぶ主要な紛争資源のひとつだ。こうした鉱物は世界の最貧国で発見されることが多い貴重資源であり、軍や民兵が作業員を暴力で脅して採掘されている。問題はコンゴ民主共和国や中央アフリカ共和国等の国で公式に報告されている。
しかし、ブルームバーグの新しい報道で、さらにもっと米国に近いコロンビアの違法金鉱山でもあるとわかった。記事は「昨年コロンビアで製錬された59トンの金の85%は政府の免許も環境許可もない業者が製造した」と指摘し、さらに多くは「マルクス主義ゲリラや麻薬密売人の支配下で」採掘されているという。

第三者による確認ではあるが、大手の電話や自動車メーカーは、このような金をサプライ・チェーンから仕入れている可能性がある。 違法採掘はとにかく確実に儲かる。コロンビア警察は、革命軍はコカインよりも金で稼いでいるという。
家電品に使われる材料を紛争地域と無関係にする計画はいくつかある。アップル等の大企業は確かに努力しているが、購買を採掘場所まで追跡するのは難しい作業だ。おそらく、最も素晴らしい会社フェアフォンだろう。フェアフォンは非常に綿密に調査されたサプライ・チェーンから材料を仕入れ、フェアトレード認定の金だけを使って、道義上の問題がないアンドロイド携帯を製造している。
この種の努力が一部の人向けの商品でなくなるまで、金や他の材料は、危険で搾取的な方法で採掘し続けられるだろう。そして今、消費者のポケットには小さな問題が入っているのだ。
(関連記事:Bloomberg, “コンゴの炭鉱労働者 自宅の床でコバルトを掘る”)
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- ジェイミー コンドリフ [Jamie Condliffe]米国版 ニュース・解説担当副編集長
- MIT Technology Reviewのニュース・解説担当副編集長。ロンドンを拠点に、日刊ニュースレター「ザ・ダウンロード」を米国版編集部がある米国ボストンが朝を迎える前に用意するのが仕事です。前職はニューサイエンティスト誌とGizmodoでした。オックスフォード大学で学んだ工学博士です。