フラッシュ2022年5月10日
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「メタ記憶」を持つニューラルネットワーク、名大が開発
by MITテクノロジーレビュー編集部 [MIT Technology Review Japan]名古屋大学の研究チームは、「メタ記憶」を持つニューラル・ネットワークの開発に成功した。メタ記憶とは、記憶の有無を確かめたりコントロールしたりするような認知機能を指す。
研究では、コンピューター上で進化的なプロセスを実行する人工生命の手法を使用した。ニューラル・ネットワークに与えるタスクは「遅延見本合わせ問題」を採用。この問題は視覚刺激を1つ提示した後、ほかの視覚刺激を含む複数の視覚刺激を与え、最初に提示した視覚刺激を選択できたら報酬を与えるというもの。メタ記憶を調べるために、複数の視覚刺激を与える前に、視覚刺激を受けるかどうかを選ぶ段階も設定した。回避すると少量の報酬が得られ、刺激を受けて誤答したら報酬を得られないというルールになっている。
ニューラル・ネットワーク上で忘却を表現する方法としては、各ニューロンに少しずつノイズを加えるという手法を採った。その結果、世代交代を繰り返すと答え合わせで誤答してしまう、言い換えると記憶がノイズで壊れ気味の場合はテストを回避するようにネットワークが進化した。
研究成果は4月26日、「サイエンティフィック・レポーツ(Scientific Reports)」誌にオンライン掲載された。今回の研究成果を応用することで、人間らしい心や意識を持つ人工知能(AI)の実現につながるという。
(笹田)
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