マイクロソフト、遺伝子編集技術のCRISPR向けAIツールを開発
マイクロソフトは、遺伝子編集ツール「クリスパー(CRISPR)」の作用の正確さを予測する人工知能(AI)ツールを開発した。研究者がクリスパーを使用してDNAに間違った編集をしてしまうのを避けられる。
クリスパーは、切断たんぱく質とガイドRNAという2つの構成要素を使ってDNAを編集する。ガイドRNAは切断したいゲノム部分を指示するもので、約20文字の長さを持つ。問題はゲノムの複数箇所に同じ並びの文字列があったときに起こる。修正を意図していない箇所をクリスパーが間違って切断してしまう可能性があるのだ。これは「オフターゲット」効果として知られている。
オフターゲット効果はクリスパーの安全性において最大の懸念となる。ゲノムの間違った個所を切断すると、たとえば、発がん遺伝子に変わってしまう可能性があるからだ。
そこでAIが役に立つ。今回のマイクロソフトのツールにより、研究者は修正したい遺伝子について、オフターゲット効果による悪い可能性がどのくらいあるかを見積もることができる。研究者はどの遺伝子が安全に編集するのが難しいかが分かるので、それらをいじらないようにできる、とマイクロソフト・リサーチのニコロ・フーシ博士は語る。
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