KADOKAWA Technology Review
×

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

アマゾン、業務委託の配達員向けアプリに顔認証を導入
Associated Press
Amazon is making its delivery drivers take selfies to reduce fraud

アマゾン、業務委託の配達員向けアプリに顔認証を導入

荷物を配達するドライバーが本人かどうかを再確認するために、アマゾンは顔認証ソフトウェアを使用しているという。ザ・バージ(Verge)が報じた。

この顔認識機能は、アマゾンの荷物を配達するドライバーが使う「アマゾン・フレックス(Amazon Flex)」アプリに最近登場した(日本版注:フレックスは、アマゾンが一般ドライバーに貨物配送を直接業務委託する仕組み。日本版のページはこちら)。

アマゾンが顔認識を導入したのは、複数人のドライバーが1つのアマゾン・フレックス・アカウントを共有するのを防ぐためだ。同僚と対面してやり取りをする機会がないことを考えると、アカウント共有はウーバーなど他の「ギグ・エコノミー」プラットフォームも取り組む必要がある問題だ。ウーバーは2016年にドライバーに対し、実質的に同様の方針を取り入れている。

アマゾン・フレックスで小遣い稼ぎをするために、2、3人の友人がアカウントを共有するのは、さほど心配する必要はないかもしれない。しかし、アマゾン・フレックスの仕組みは、他人の自宅に近づこうとする犯罪者に利用される恐れもある。

とはいうもののの、顔認証はまだ完全に正確と言うにはほど遠い。対象が白人男性以外の場合は特にそうだ。アマゾンはアマゾン・フレックスのアプリで、自社の画像認識ソフト「レコグニション(Rekognition)」をほぼ間違いなく使っているはずだ。しかし、レコグニションは肌の浅黒い女性をほぼ3分の1の確率で誤認識することが最近発見されている

シャーロット・ジー [Charlotte Jee] 2019.04.24, 6:55
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者は11月発表予定です。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る