アマゾン、業務委託の配達員向けアプリに顔認証を導入
荷物を配達するドライバーが本人かどうかを再確認するために、アマゾンは顔認証ソフトウェアを使用しているという。ザ・バージ(Verge)が報じた。
この顔認識機能は、アマゾンの荷物を配達するドライバーが使う「アマゾン・フレックス(Amazon Flex)」アプリに最近登場した(日本版注:フレックスは、アマゾンが一般ドライバーに貨物配送を直接業務委託する仕組み。日本版のページはこちら)。
アマゾンが顔認識を導入したのは、複数人のドライバーが1つのアマゾン・フレックス・アカウントを共有するのを防ぐためだ。同僚と対面してやり取りをする機会がないことを考えると、アカウント共有はウーバーなど他の「ギグ・エコノミー」プラットフォームも取り組む必要がある問題だ。ウーバーは2016年にドライバーに対し、実質的に同様の方針を取り入れている。
アマゾン・フレックスで小遣い稼ぎをするために、2、3人の友人がアカウントを共有するのは、さほど心配する必要はないかもしれない。しかし、アマゾン・フレックスの仕組みは、他人の自宅に近づこうとする犯罪者に利用される恐れもある。
とはいうもののの、顔認証はまだ完全に正確と言うにはほど遠い。対象が白人男性以外の場合は特にそうだ。アマゾンはアマゾン・フレックスのアプリで、自社の画像認識ソフト「レコグニション(Rekognition)」をほぼ間違いなく使っているはずだ。しかし、レコグニションは肌の浅黒い女性をほぼ3分の1の確率で誤認識することが最近発見されている。