KADOKAWA Technology Review
×

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

グーグル、機械学習専用チップをクラウドで解放
Google
Google will allow anyone to use its custom AI chips via the cloud

グーグル、機械学習専用チップをクラウドで解放

競争が激化している人工知能(AI)市場で、グーグルの機械学習に特化したハードウェアは、競合他社を打ち負かすのに役立つ可能性がある。

2017年、グーグルはAIの計算を高速処理するために、テンソル・プロセッシング・ユニット(TPU)と呼ばれる新しいチップを設計したと発表した。当時は、グーグルがTPUを運用し、えり抜きの研究者グループのみ利用を認めていた。

最新情報としてニューヨーク・タイムズ紙は、グーグルが他の企業に対してもクラウドを通じてこのハードウェアを使用できるようにする予定だと報じている。グーグルのTPUチームのザック・ストーン主任は「なるべく多くの人が、できるだけ早く使えるようにしようと思います」と述べた。

グーグルのこの方針の背景として、AIをクラウドに置くことは大規模なビジネスになると捉えられていることがある。グーグル、アマゾン、マイクロソフトはAIソフトウェアをクラウドサーバーで提供しており、中国もその競争に参加している。骨の折れる作業のための専用ハードウェアを提供することで、グーグルは競合他社に対して優位に立とうとしている。

ジェイミー コンドリフ [Jamie Condliffe] 2018.02.13, 11:07
10 Breakthrough Technologies 2024

MITテクノロジーレビューは毎年、世界に真のインパクトを与える有望なテクノロジーを探している。本誌がいま最も重要だと考える進歩を紹介しよう。

記事一覧を見る
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
【春割】実施中! ひと月あたり1,000円で読み放題
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る