KADOKAWA Technology Review
×
AI技術の未来をかけて激突、中国と米国の覇権争い
Yaopai
ニュース 無料会員限定
China and the US are bracing for an AI showdown—in the cloud

AI技術の未来をかけて激突、中国と米国の覇権争い

中国と米国が、次世代の大きなコンピューティング・パラダイムとなることが予想される人工知能(AI)技術における覇権を巡って、し烈な競争を始めようとしている。どの企業が支配的な地位を獲得するかで、どのようなAIサービスが広く普及するかが決まってくるかもしれない。 by Will Knight2018.02.05

中国とアメリカの大手テック企業が、人工知能(AI)の未来を決する大勝負に向けて準備を進めている。

中国のクラウド・プロバイダーであるアリババ(Alibaba)、テンセント(Tencent)、バイドゥ(Baidu)は、米国の巨大企業、アマゾン、グーグル、マイクロソフトとのオンラインAIサービスをめぐる戦いの準備を進めている。これらの中国企業は勢力範囲を拡大するために米国の企業や開発者向けにクラウド・サービスの提供を増やそうとしており、逆に、米国企業は中国向けサービスの提供を増やそうとしている。

MITテクノロジーレビューが北京で開催した「EmTech China」に登壇したアリババ幹部、ジアン・ワン技術委員長は、クラウドAIが今後主要なトレンドになるとの見通しを口にした。「AIあるいは機械学習が、(クラウド上の)アプリケーションの多くを占めるようになると確信しています」と、ワンは通訳を介して述べた。 「このことによって、数多くのシナリオが生じるでしょう」。

アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のアニマシュリー・アナンクマー主席科学者は同イベントで、アマゾンがどれだけ …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. A tiny new open-source AI model performs as well as powerful big ones 720億パラメーターでも「GPT-4o超え」、Ai2のオープンモデル
  2. The coolest thing about smart glasses is not the AR. It’s the AI. ようやく物になったスマートグラス、真価はARではなくAIにある
  3. Geoffrey Hinton, AI pioneer and figurehead of doomerism, wins Nobel Prize in Physics ジェフリー・ヒントン、 ノーベル物理学賞を受賞
  4. Why OpenAI’s new model is such a big deal GPT-4oを圧倒、オープンAI新モデル「o1」に注目すべき理由
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者は11月発表予定です。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2024年版

「ブレークスルー・テクノロジー10」は、人工知能、生物工学、気候変動、コンピューティングなどの分野における重要な技術的進歩を評価するMITテクノロジーレビューの年次企画だ。2024年に注目すべき10のテクノロジーを紹介しよう。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る