KADOKAWA Technology Review
×
暗号通貨業界で「ステーブルコイン」が過熱する理由
コネクティビティ 無料会員限定
Stablecoins will help cryptocurrencies achieve world domination—if they actually work

暗号通貨業界で「ステーブルコイン」が過熱する理由

暗号通貨は決済にはほとんど使われておらず、現時点では「通貨」とは呼べない。そこで、暗号通貨業界ではステーブルコイン(安定通貨)が急増している。だが、価格を安定させるための技術や手法は初期段階にあり、過大な期待は危険だと識者は警告する。 by Mike Orcutt2018.10.31

はたして暗号通貨は今後、不確かな資産という存在以上のものになり得るのだろうか?それには、 安定価格を維持するように設計された新種のデジタル通貨が鍵となりそうだ。少なくとも、ますます増えている暗号通貨開発者はそのように考え始めている。

新種のデジタル通貨プロジェクトにおける「カンブリア爆発」の真っただ中にいると語るのは、暗号通貨企業「ブロックチェーン(Blockchain)」の研究責任者であるギャリック・ハイルマン博士だ。ハイルマン博士が9月末に発表した調査によると、ステーブルコイン(安定通貨)と称される通貨の数は過去18カ月間において、片手で数えられるほどの数から60近くにまで増えており、さらに近い将来、12以上の通貨が発行される見通しだという。ステーブルコインの急増は、ビットコインやイーサリアム(Ethereum)といった暗号通貨のボラティリティ(乱高下)が、ブロックチェーンの応用分野としてもっとも需要が望まれる決済、貸付、保険などにおいて「問題を引き起こす」と考える人が多くなりつつあることを証明しているとハイルマン博士は話す。また、価格変動の小さなデジタル通貨が「インフラストラクチャ層」を形成し、暗号通貨の世界中の利用者の母体を大幅に増やせるという仮説を反映しているとも語る。

暗号通貨はしばしば、銀行口座を持てない、あるいは安定した自国通貨に恵まれない人 …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
日本発「世界を変える」35歳未満のイノベーター

MITテクノロジーレビューが主催するグローバル・アワード「Innovators Under 35 」の日本版が候補者を募集している。特定の分野や業界だけでなく、世界全体の重要な課題を解決するイノベーターを発信していく。

記事一覧を見る
MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.5
MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.5Cities Issue

新型コロナのパンデミックによって激変した都市生活は、ポストコロナでどう変わるのか? 都市部への人口集中が世界で加速する中、環境、災害、貧困といった負の側面をテクノロジーは解決できるのか? 多様な人々が集まり、化学反応が起きるイノベーションの集積地としての役割を都市は今後も果たし続けるのか? 世界の豊富な事例と識者への取材を通して、新しい都市の未来像を描く。

詳細を見る
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る