AI訓練コスト「ムーアの法則超え」、劇的増加に警鐘
近年、人工知能(AI)が目覚ましい成果をあげるのに伴い、必要とされるコンピューター・リソースが劇的に増加していることが、オープンAIによる最新の分析で明らかになった。潤沢な資金を持つ民間企業に大学の研究室が太刀打ちできなくなるうえ、二酸化炭素の排出量の増加にもつながる恐れがある。 by Karen Hao2019.11.13
サンフランシスコを拠点とする人工知能(AI)の非営利研究団体であるオープンAI(OpenAI)は2018年、最大規模のAIモデルを訓練する際に必要とされるコンピューターの計算量は、2012年以降、3.4カ月ごとに倍増していることを発見した。
2019年11月7日、オープンAIは同分析に新たなデータを加えた結果を発表した。今回の分析は、2012年以降のAIに必要とされる計算量が、AI分野の研究が始まって以来どのように変遷したかを示している。この分析によると、1959年から2012年までの間、計算量はムーアの法則に従って2年ごとに倍増していた。つまり、今日では、2012年以前の7倍以上早いペースで計算量が倍増していることになる。
必要とされるコンピューター資源が劇的に増加していることは、AI分野で成功を …
- 人気の記事ランキング
-
- Who’s to blame for climate change? It’s surprisingly complicated. CO2排出「責任論」、単一指標では語れない複雑な現実
- Promotion MITTR Emerging Technology Nite #31 MITTR主催「再考ゲーミフィケーション」開催のご案内
- Exosomes are touted as a trendy cure-all. We don’t know if they work. 「奇跡の薬」エクソソーム、 効果不明も高額治療が横行
- Who’s to blame for climate change? It’s surprisingly complicated. CO2排出「責任論」、単一指標では語れない複雑な現実
- Exosomes are touted as a trendy cure-all. We don’t know if they work. 「奇跡の薬」エクソソーム、 効果不明も高額治療が横行