KADOKAWA Technology Review
×
【12/17開催・参加無料】AI、気候テック…次の「社会実装」はどうなる? 未来の潮流を掴むIU35サミット
読者からの質問:等加速度運動で重力を作り出せますか?
NASA
宇宙 無料会員限定
Can constant acceleration be used to produce artificial gravity in space?

読者からの質問:等加速度運動で重力を作り出せますか?

宇宙船が1g(重力加速度)で等加速度運動をする場合、宇宙船の中にいる人間は、地球に居るのと同じような生活ができるのだろうか? by Neel V. Patel2020.01.15

毎週、私たちの宇宙ニュースレター「エアロック(The Airlock)」の読者たちは、宇宙担当記者のニール・V・パテル宛てに質問を送ってくれる。今週の質問は、宇宙船を加速することで、いかにして宇宙空間で地球のような重力を人工的に作り出すかについてだ。

読者からの質問

「何週間か前の記事で、重力がSF映画でいつも「働く」ことについて読んで、次のような疑問が生まれました。1950年代にロケット仕掛けのソリに乗って、どれだけの「g(重力加速度)」に人間が耐えられるかを調べた、あのかわいそうな男のことを覚えていますか? 一連のテストを記録した映像では、負荷が大きくなるにつれて、彼の顔はつぶれて、ゆがんでいきました。ゼロから相対論的速度にまで、ペースト状になることなく加速することは、明らかに人間には不可能です。そこで、ある人が軌道に乗ったのち、光速に達するまで1gずつ快適に加速していくと仮定した場合、どれくらいの時間がかかるのでしょうか?

その間、この人たちは巡航しながら、宇宙船の後ろの壁を床のように使って、普段の重力に似たものを楽しむことになるのでしょうか? そうだとしたら、もしかすると、この宇宙旅行者たちは自然のままに、ボウルに入ったシリアルを朝食に食べられるかもしれませんね。」(クレイトンより)

ニール記者の回答

ご存知ない方のために説明すると、クレイトンが言及している人物はエリ・ラックランド・ビーディング・ジュニアという空軍大尉です。彼は1958年に軍の計画の一部として、人体への重力加速度の影 …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. How AI is uncovering hidden geothermal energy resources AIが「隠れた地熱」を発見、地表に兆候なくても地下の熱源を特定
  2. Promotion Innovators Under 35 Japan Summit 2025 2025年のイノベーターが集結「IU35 Summit」参加者募集
  3. Can “The Simpsons” really predict the future? トランプもコロナも予言?『ザ・シンプソンズ』責任者が語る陰謀論の真相
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を発信する。

特集ページへ
気候テック企業10 2025

MITテクノロジーレビューは毎年、気候テック分野で注目すべき企業を選出し、その一覧を発表している。 新たなクリーン・エネルギー源の創出や、食品生産・物流の再構築といった形で経済の主要セクターの脱炭素化に取り組む注目企業10社を紹介しよう。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る