KADOKAWA Technology Review
×
発表!MITテクノロジーレビューが選ぶ
2022年のイノベーター14人。
【12/15 Summit開催】
米大統領選:サンダースと対照的なバイデンの「ほどほど」気候対策
AP Photo/Gerald Herbert
持続可能エネルギー Insider Online限定
How Biden’s climate plan stacks up to Bernie’s

米大統領選:サンダースと対照的なバイデンの「ほどほど」気候対策

民主党のジョー・バイデン候補は、気候問題に関しては「中間的な立ち位置」を主張し、環境保護主義者とブルーカラー労働者層の両方の支持を勝ち取ろうとしている。だが、バイデン候補の計画が不十分だとして激しく非難する声もある。 by James Temple2020.03.06

スーパー・チューズデーの予備選挙では、民主党の大統領候補者選びがほぼ2人に絞られ、党の穏健派と進歩派の間で激戦が繰り広げられた。

両者の違いが特に顕著なのは気候変動の問題だ。先頭を走るジョー・バイデン元副大統領とバーニー・サンダース上院議員は、必要とされることと達成可能なことについて、まったく対照的な展望を持っている。

バイデン候補は、ロイター通信が当初に指摘した通り、この問題に関する「中間点」を主張し、環境保護主義者とブルーカラー労働者層の支持を勝ち取ることに当初から注力してきた。左派に配慮して、グリーンニューディールの大衆向けの言葉の一部を気候計画で採用(もしくはおそらく吸収)し、「重要なフレームワーク」として挙げた。しかし、温室効果ガスの排出削減のためのバイデン候補のタイムラインはサンダース候補が掲げているものよりもはるかに緩やかであり、経済全体で「実質ゼロ」の排出量に2050年までに達するべきだと述べるに留まっている。バイデン候補が提案しているのは連邦政府の支出のおよそ10分の1、10年で1.7兆ドルだが、サンダース候補は16兆ドル以上としている。

バイデン候補はまた、化石燃料からの移行にあたり、より幅広い手段を組み合わせて使用したいと考えている。先進的な原子力発電所や、化石燃料発電所から二酸化炭素を回収するテクノロジーの開発などが含まれる。

一方のサンダース候補は、米国のすべての電力部門と陸上運輸を10年以内に風力や太陽光などの再生可能エネルギーに移行することを目指している。化石燃料への依存を引き延ばす可能性があるとの理由で、二酸化炭素の回収を拒否。加えて、原子力発電所の新設だけでなく、既存の原子力発電所の稼働停止も視野に入れる。さら …

こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
日本発「世界を変える」35歳未満のイノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を発信する。

記事一覧を見る
MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.8
MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.8脱炭素イノベーション

2050年のカーボンニュートラル(炭素中立)の実現に向けて、世界各国で研究開発が加速する脱炭素技術、社会実装が進む気候変動の緩和・適応策などGX(グリーン・トランスフォーメーション)の最新動向を丸ごと1冊取り上げる。

詳細を見る
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る