KADOKAWA Technology Review
×
【1/31まで】ひと月あたり1000円。
お得に購読できるキャンペーン実施中!
FBが新型コロナ対策を強化、デマ反応ユーザーをWHOへ誘導
Photo by Joshua Hoehne | Unsplash
Facebook is stepping up its efforts to debunk coronavirus falsehoods

FBが新型コロナ対策を強化、デマ反応ユーザーをWHOへ誘導

フェイスブックが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するデマを流したユーザーを、世界保健機関(WHO)のWebサイトにあるデマ撲滅ページに誘導する取り組みを始める。 by Charlotte Jee2020.04.20

フェイスブックが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するデマを流したユーザーを、世界保健機関(WHO)のWebサイトにあるデマ撲滅ページに誘導する取り組みを始める。フェイスブックの倫理担当副社長はブログで、「フェイスブックは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する有害情報にいいね! したり、反応したり、コメントを残したりしたユーザーに対して、ニュースフィードへのメッセージ表示を開始します」と投稿した。実際には、「友人や家族が、新型コロナウイルス感染症のデマに騙されないようにしましょう」とのメッセージがユーザーのニュースフィードの冒頭に表示される。

ソーシャルメディアでは、新型コロナウイルス感染症に関する有害なデマや嘘が大量に拡散している。とりわけ目立つのが、欧州で利用が拡大している5Gネットワークと新型コロナウイルスにつながりがあるとするもので、英国では携帯基地局が破壊される事態となっている。また、治療法に関する危険なデマや、今回のウイルスが人工兵器という説もシェアされている。人権団体のアバーズ(Avaaz)は4月15日、フェイスブック上の100件のデマについて調査した結果を報告した。これらのデマ投稿は170万回以上シェアされ、約1億1700万回閲覧されていたことが分かった。ソーシャルメディア各社は、新型コロナウイルスに関するデマを削除するためにさらに積極的にアプローチしていくとしているが、問題はかなり深刻だ

今回の取り組みは、ユーザーが虚偽の情報を閲覧したり、シェアしたりするときにフェイスブックが警告するものではない。ユーザーのニュースフィードにWHOへのリンクを表示するだけだ。画面をスクロールして見えなくしたり無視するのは簡単だし、クリックしたとしてもきちんと読まれない可能性もある。フェイスブックは一貫して、ファクトチェック干渉的なアプローチをとることに消極的な姿勢を示してきた。だが、アバーズは報告書の中で、もしフェイスブックがファクトチェック担当者による確認結果をユーザーに積極的に提示して「記録を訂正」すれば、デマを信じる人を平均で50%減らすことができると指摘している。

(関連記事:新型コロナウイルス感染症に関する記事一覧

人気の記事ランキング
  1. The internet runs on free open-source software. Who pays to fix it? Log4J問題で明るみになった「ボランティア頼み」の危うさ
  2. The metaverse has a groping problem already メタのバーチャル空間でさっそく痴漢行為が発生、安全策は?
  3. Facebook says 50,000 users were targeted by cyber mercenary firms in 2021 メタが明らかにした民間監視会社の実態、5万人が狙われていた
  4. The worst technology of 2021 MITTRが選ぶ、2021年の「最低なテクノロジー」5選
シャーロット・ジー [Charlotte Jee]米国版 ニュース担当記者
米国版ニュースレター「ザ・ダウンロード(The Download)」を担当。政治、行政、テクノロジー分野での記者経験、テックワールド(Techworld)の編集者を経て、MITテクノロジーレビューへ。 記者活動以外に、テック系イベントにおける多様性を支援するベンチャー企業「ジェネオ(Jeneo)」の経営、定期的な講演やBBCへの出演などの活動も行なっている。
日本発「世界を変える」35歳未満のイノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を発信する。

記事一覧を見る
人気の記事ランキング
  1. The internet runs on free open-source software. Who pays to fix it? Log4J問題で明るみになった「ボランティア頼み」の危うさ
  2. The metaverse has a groping problem already メタのバーチャル空間でさっそく痴漢行為が発生、安全策は?
  3. Facebook says 50,000 users were targeted by cyber mercenary firms in 2021 メタが明らかにした民間監視会社の実態、5万人が狙われていた
  4. The worst technology of 2021 MITTRが選ぶ、2021年の「最低なテクノロジー」5選
MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.5
MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.5Cities Issue

新型コロナのパンデミックによって激変した都市生活は、ポストコロナでどう変わるのか? 都市部への人口集中が世界で加速する中、環境、災害、貧困といった負の側面をテクノロジーは解決できるのか? 多様な人々が集まり、化学反応が起きるイノベーションの集積地としての役割を都市は今後も果たし続けるのか? 世界の豊富な事例と識者への取材を通して、新しい都市の未来像を描く。

詳細を見る
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る