フェイスブックはコンテンツ監視員3万人雇用を、NY大学が提言
不適切な投稿を監視するコンテンツ・モデレーションはフェイスブックの重要な機能にも関わらず、外注されている。ニューヨーク大学の研究者チームはモデレーターを直接雇用し、体制を強化する必要があると提言している。 by Charlotte Jee2020.06.12
もし、フェイスブックがサイトのモデレーション(監視)を今すぐ止めたら一体どうなるか想像してほしい。誰でもが好きな内容を投稿できるようになる。これまでの経験からすると、そうなればあっという間にサイトは無法地帯となり、 スパムやいじめ、犯罪、テロリストによる斬首映像、ネオナチの書き込み、児童への性的虐待画像などであふれかえるだろう。そうなればユーザーの多くがサイトから離れ、収益性の高い広告主もそれに続く可能性がある。
しかし、コンテンツの節度を保つモデレーション業務が非常に重要であっても、業務自体はそのようには扱われていない。有害コンテンツを1日中削除する1万5000人のコンテンツ・モデレーターの大多数は、フェイスブックで働いてすらいない。モデレーション業務のすべては下請け企業に外注されており、世界中の20以上の拠点において不安定な雇用形態で雇用されている。コンテンツ・モデレーターは1日に何百もの投稿をチェックする必要があり、その多くは深いトラウマを与えるものだ。誤りも多く、人工知能(AI)ツール を使用して注意が必要な投稿の優先順位付けをしているが、フェイスブック自身も10%のエラー率を認めている。削除を必要としない投稿に削除すべきと誤ったフラグが付いている場合でも、その逆の場合でも同じだ。レビュワーが毎日300万件の投稿を判断しなければならないことを考えると、毎日30万件の間違いがあることになる。いくつかのエラーは、致命的な影響を及ぼす可能性がある。例えば、ミャンマー軍は2016年と2017年にフェイスブックを使い、主にイスラム教徒のロヒンギャ少数派に対する大量虐殺を扇動したが、フェイスブック側はその後、ヘイトスピーチや暴力の扇動を禁止する独自のポリシーの実施に失敗したことを認めた。
ニューヨーク大学スターン・ …
- 人気の記事ランキング
-
- It’s time to address the looming crisis in entry-level work. 「コーディングを学べ」もう通用せず、AIが若者の雇用を奪い始めた
- Promotion Call for entries for Innovators Under 35 Japan 2026 「Innovators Under 35 Japan」2026年度候補者募集のお知らせ
- Anthropic’s Code with Claude showed off coding’s future—whether you like it or not 「Claudeに任せてしまおう」 たった1年で激変したソフトウェア開発
- A reality check on the AI jobs hysteria 「ホワイトカラー消滅」 まだデータに兆候なし ——ただし若者に警戒信号
- Inside the stealthy startup that pitched brainless human clones 「臓器袋」から全身置換へ ステルス企業R3が隠す 「脳なし」クローン計画
