KADOKAWA Technology Review
×
Innovators Under 35 Japan 2026 候補者募集開始!
フェイスブックはコンテンツ監視員3万人雇用を、NY大学が提言
Associated Press
シリコンバレー 無料会員限定
Facebook needs 30,000 of its own content moderators, says a new report

フェイスブックはコンテンツ監視員3万人雇用を、NY大学が提言

不適切な投稿を監視するコンテンツ・モデレーションはフェイスブックの重要な機能にも関わらず、外注されている。ニューヨーク大学の研究者チームはモデレーターを直接雇用し、体制を強化する必要があると提言している。 by Charlotte Jee2020.06.12

もし、フェイスブックがサイトのモデレーション(監視)を今すぐ止めたら一体どうなるか想像してほしい。誰でもが好きな内容を投稿できるようになる。これまでの経験からすると、そうなればあっという間にサイトは無法地帯となり、 スパムやいじめ、犯罪、テロリストによる斬首映像、ネオナチの書き込み、児童への性的虐待画像などであふれかえるだろう。そうなればユーザーの多くがサイトから離れ、収益性の高い広告主もそれに続く可能性がある。

しかし、コンテンツの節度を保つモデレーション業務が非常に重要であっても、業務自体はそのようには扱われていない。有害コンテンツを1日中削除する1万5000人のコンテンツ・モデレーターの大多数は、フェイスブックで働いてすらいない。モデレーション業務のすべては下請け企業に外注されており、世界中の20以上の拠点において不安定な雇用形態で雇用されている。コンテンツ・モデレーターは1日に何百もの投稿をチェックする必要があり、その多くは深いトラウマを与えるものだ。誤りも多く、人工知能(AI)ツール を使用して注意が必要な投稿の優先順位付けをしているが、フェイスブック自身も10%のエラー率を認めている。削除を必要としない投稿に削除すべきと誤ったフラグが付いている場合でも、その逆の場合でも同じだ。レビュワーが毎日300万件の投稿を判断しなければならないことを考えると、毎日30万件の間違いがあることになる。いくつかのエラーは、致命的な影響を及ぼす可能性がある。例えば、ミャンマー軍は2016年と2017年にフェイスブックを使い、主にイスラム教徒のロヒンギャ少数派に対する大量虐殺を扇動したが、フェイスブック側はその後、ヘイトスピーチや暴力の扇動を禁止する独自のポリシーの実施に失敗したことを認めた。

ニューヨーク大学スターン・ …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. It’s time to address the looming crisis in entry-level work. 「コーディングを学べ」もう通用せず、AIが若者の雇用を奪い始めた
  2. Promotion Call for entries for Innovators Under 35 Japan 2026 「Innovators Under 35 Japan」2026年度候補者募集のお知らせ
  3. Anthropic’s Code with Claude showed off coding’s future—whether you like it or not 「Claudeに任せてしまおう」 たった1年で激変したソフトウェア開発
▼Promotion
社会実装都市「ひろしま」の魅力に迫る ローカル ✕ イノベーション
MITテクノロジーレビューが選んだ、AIの10大潮流 [2026年版]

AIをめぐる喧騒の中で、本当に目を向けるべきものは何か。この問いに対する答えとして、MITテクノロジーレビューはAIの重要なアイデア、潮流、新たな進展を整理したリストを発表する。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る