KADOKAWA Technology Review
×
オープンAI、互いに訓練することで賢くなるバーチャルロボを開発
OpenAI
人工知能(AI) 無料会員限定
These virtual robot arms get smarter by training each other

オープンAI、互いに訓練することで賢くなるバーチャルロボを開発

オープンAIは、一方のAIを使って他方のAIを訓練することより、多様なタスクに対応できるようAIを学習させる手法を開発した。オープンAIが目標とする、人間が改めて訓練しなくても様々なタスクをこなせる汎用的なAIを構築する際に重要な要素となる可能性がある。 by Will Douglas Heaven2021.01.29

オープンAI(OpenAI)は、それぞれのタスクに応じて再訓練しなくても、広範囲にわたるさまざまな課題を解決することを学習するバーチャル・ロボットアームを開発した。このロボットアームは、徐々に難しくなる課題を与えるよう訓練されたもう一つのロボットアームと対戦することで、ブロックを積み上げたり、テーブルを設置したり、チェスの駒を並べたりするといった課題の解決法を学習する。

互いにそっくりなロボットアームである「アリス」と「ボブ」は、人が情報を入力しなくても、シミュレーションの中で互いにゲームをすることで学習する。このロボットには、試行錯誤させることで、特定の目標を達成するためにさまざまな状況下でどのようなアクションを取るべきか人工知能(AI)を訓練する「強化学習」の手法が用いられている。ゲームでは、バーチャルなテーブル上で物体を動かす作業を実施する。アリスは、物体を特定の方法で配置し、ボブには解くのが難しそうな課題を提示する。ボブはアリスの出した課題を解こうとする。学習が進むに …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. We finally have a definition for open-source AI 「オープンソースAI」問題ついに決着、OSIが定義を発表
  2. Here’s how people are actually using AI カネにならない生成AIブーム、LLMはどう使われているか?
  3. The US physics community is not done working on trust 物理学界で繰り返される研究不正、再発防止には何が必要か
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年も候補者の募集を開始しました。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2024年版

「ブレークスルー・テクノロジー10」は、人工知能、生物工学、気候変動、コンピューティングなどの分野における重要な技術的進歩を評価するMITテクノロジーレビューの年次企画だ。2024年に注目すべき10のテクノロジーを紹介しよう。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る