KADOKAWA Technology Review
×
【8/15締切】来れ、若きイノベーター! Innovators Under 35 Japan 2022 応募受付中!
パンデミックで需要急増、AI搭載の新倉庫ロボの導入が加速
Osaro
知性を宿す機械 無料会員限定
A new generation of AI-powered robots is taking over warehouses

パンデミックで需要急増、AI搭載の新倉庫ロボの導入が加速

パンデミックで電子商取引の需要が急増したのを背景に、AIが搭載された新世代のロボットが倉庫業務を席巻しつつある。倉庫内で物を移動するだけでなく、棚や箱から物を取り出して梱包したり、袋詰めしたりできるロボットだ。 by Karen Hao2021.08.11

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の最初の症例が報告される数カ月前、新しいタイプのロボットが仕事に就こうとしていた。長年にわたる深層学習のブレークスルーの結果、このロボットはあらゆる種類の物を並外れた正確さで拾い上げる能力を身につけており、倉庫で商品を仕分けし、箱詰めする仕事にうってつけの存在だ。

それ以前の商用ロボットは、定められた経路に沿ってパレットを移動し、ときには経路上の障害物をよけるために少しだけ経路から外れることもあったが、変化に乏しい作業しかこなせなかった。予測不能な方向を向いたさまざまな形や大きさの物を操る能力を身につけた新しいロボットは、従来とまったく異なる作業を自動化する道を切り開く可能性がある。

当時、このロボット・テクノロジーはまだ実証段階にあった。だが、パンデミックが世界を襲った。電子商取引の需要が急増し、労働力不足が深刻化する中、人工知能(AI)を搭載したロボットは、あれば便利なものから必需品へと変化したのだ。

この種のロボットを制御するソフトウェアを開発している数多くのスタートアップの一つであるコバリアント(Covariant)は、ライバル企業であるオサロ(Osaro)と同様に、ファッション、美容、医薬品、食料雑貨などの業界で現在需要が急増していると語る。かつて試験的なプログラムに参加していた顧客企業は、AI搭載ロボットを生産ラインに恒久的に導入する段階に移行しつつある。

2019年末にロボット・テクノロジーの試験運用を開始した倉庫物流テック企業であるナップ(Knapp)は、コバリアントの最初の顧客企業の一つでもある。ナップによると、ロボットを導入するための古い倉庫の改造や、コバリアントのロボットピッカーが人間と共に働く環境に最適化したまったく新しい倉庫の設計など、世界各地で「進行中のプロジェクトが目白押し」だという。

ABIリサーチ(ABI Research)で産業用ロボット市場を分析しているライアン・ホイットンの推定によれば、現在約2000台のAI搭載ロボットが導入されており、平均して1つの倉庫に1台から2台のロボットが設置されている。だが、産業用ロボット業界は新たな転換点を迎えており、間もなく1つの倉庫に10台以上のロボットが設置されるようになり、今後数年で設置総数が数万台規模にまで成長するとホイットンは予測している。「規模が非常に急速に拡大しています。パンデミックの影響で拡大が加速し …

パンデミックで電子商取引の需要が急増したのを背景に、AIが搭載された新世代のロボットが倉庫業務を席巻しつつある。倉庫内で物を移動するだけでなく、棚や箱から物を取り出して梱包したり、袋詰めしたりできるロボットだ。
こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
購読キャンペーン実施中
こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
購読キャンペーン実施中
日本発「世界を変える」35歳未満のイノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を発信する。

記事一覧を見る
MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.7
MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.7世界を変える10大技術 2022年版

パンデミック収束の切り札として期待される「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)飲み薬」、アルファ碁の開発企業が作った「タンパク質構造予測AI」、究極のエネルギー技術として期待が高まる「実用的な核融合炉」など、2022年に最も注目すべきテクノロジー・トレンドを一挙解説。

詳細を見る
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る