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MITTRが選ぶ、2021年の日本発「U35」イノベーターを発表
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The winners of Innovators under 35 Japan 2021 have been announced

MITTRが選ぶ、2021年の日本発「U35」イノベーターを発表

MITテクノロジーレビュー[日本版]は、35歳未満のイノベーターを表彰する「Innovators Under 35 Japan 2021」の受賞者を発表した。 by MIT Technology Review Japan2021.11.25

MITテクノロジーレビュー[日本版]は、世界的な課題解決に取り組む若きイノベーターの発掘、支援を目的とするアワードInnovators Under 35 Japan 2021の受賞者を発表しました。昨年に続き2 回目の開催となる本年度は、「コンピューター/電子機器」、「ソフトウェア」、「輸送(宇宙開発を含む)」、「インターネット」、「AI/ロボット工学」、「通信」、「エネルギー/持続可能性」の7分野を対象に、35歳未満の起業家や研究者、活動家など15名のイノベーターを選出しました。受賞者は翌年の「Innovators Under 35」グローバル版の審査対象にノミネートされます。

Innovators Under 35 Japan 2021 受賞者 ※()内は分野名

[起業家]

  • 溝口 貴弘(AI/ロボット工学)
  • 坪井 俊輔(ソフトウェア)
  • 米重 克洋(インターネット)

[博愛家]

  • 宇井 吉美(コンピューター/電子機器)
  • 五十嵐 歩美(AI/ロボット工学)

[発明家]

  • 古橋 貞之(ソフトウェア)
  • 小菅 敦丈(コンピューター/電子機器)
  • 笹谷 拓也(通信)
  • 小泉 悠馬(AI/ロボット工学)
  • 成田 海(エネルギー/持続可能性)



[開拓者]

  • ケンプス ランドン(輸送<宇宙開発を含む>)
  • 遠藤 傑(コンピューター/電子機器)
  • 武田 俊太郎(コンピューター/電子機器)


[構想者]

  • 小嶌 不二夫(エネルギー/持続可能性)
  • 藤木 庄五郎(エネルギー/持続可能性)

 受賞者についてのさらに詳しい情報は、MITテクノロジーレビュー「35歳未満のイノベーター」をご覧ください。

35歳未満のイノベーター[日本版]https://www.technologyreview.jp/l/innovators_jp/under35jp_2021/

小林 久(MITテクノロジーレビュー[日本版]編集長)コメント 

受賞者の皆様、このたびは受賞おめでとうございます。Innovators Under 35は米国で20年以上の歴史を持つアワードで、日本版は昨年から始まりました。今年はその規模を少しだけ大きくし、15人のイノベーターの皆様を選出できたことを嬉しく思います。
日本は少子高齢化を始めとしたさまざまな社会課題を抱え、アフターコロナを見据えた新しい社会の在り方を多様な視点で議論すべき状況にあります。IU35日本版を通じて、日本を起点とした独創的な取り組みが世界に発信され、新たな未来を切り拓くイノベーターたちが羽ばたく機会になればと考えています。

◆◆◆

受賞者の発表にあたり、専門家審査にご参画いただいた審査員から、次のようなコメントが寄せられています。

Innovators Under 35 Japan 2021審査員コメント

村上憲郎(大阪市立大学大学院教授)

いずれも、技術動向に対するアンテナが高く、感度も良好で、イノベーションと呼ぶにふさわしい実践と言えるだけでなく、社会課題への対応ということについても、十分な配慮がなされていることに、人類が人類史的な転換点を迎えていることが、反映されていると、感慨深い年度であった。

渡辺美代子(科学技術振興機構 副理事)

世界は今、激動の時代に入りました。地球温暖化による影響が私たちの日々の生活を変え、止まらない少子高齢化が社会構造を大きく変え、そして長く続く感染症とどう向き合うか誰もが考えざるを得ない社会になりました。これまでの常識が通用しない時代に、新たな社会を築くのは若者です。若き受賞者の才能と意欲こそが新しい時代を切り拓くことを期待し、私たちは彼ら彼女たちを応援していきます。

會田隆太郎(日本MITベンチャーフォーラム理事長、日本MIT会(同窓会)理事)

受賞者の皆様、おめでとうございます。この受賞をきっかけに、皆さんが取り組まれているイノベーションが、より一層進化することを心よりお祈り申し上げます。皆さんが将来ご自身のイノベーター人生を振り返った際に、MITおよび本賞がポジティブなインパクトを及ぼしたとおっしゃって頂けるようになれば大変幸甚です。

村井 純(慶應義塾大学 教授)

この二年間に人類が経験した歴史的なパンデミックによって、未来の創造はこれまでの延長ではなくなった。これまでの反省を前提にするのはもちろんだが、科学と技術をしっかりと自分のものとし、地球と人を愛する新しい出発と未来の世界の先導は、この時代を生きた者すべての役割と使命となる。

森川博之(東京大学大学院工学系研究科 教授)

未来を創るにあたっては、こうしたい、こうなって欲しい、実現してみせる、などという強い「夢」や「想」が必要です。そして「夢」や「想」を育むものが「感」でしょう。我々の周りに転がっている種々の事象を強い好奇心で観察し感じることです。世の中には気づいていない面白いことがたくさんあります。
成熟したと言われる分野でも、必ず新たな息吹は存在しますし、表に出ないところでの胎動が必ず存在します。これらを感じて、夢や想につなげておられる受賞者の皆さん、素晴らしいです。おめでとうございます!

石黒 浩(大阪大学大学院基礎工学研究科 教授(栄誉教授))

新たなものを生み出すには、挑戦する勇気と、地道に努力を積み重ねる忍耐が必要だと思います。今回受賞された方々は、敬服すべき勇気と忍耐を兼ね備えておられると思います。おめでとうございます。

中島秀之(札幌市立大学 理事長・学長)

AI研究の歴史上初めて、実用に耐えるシステムが出始め、テクノロジーの実用化による社会の変化が加速しています。ところが日本では新しいテクノロジーを採り入れた,社会システムの改善が諸外国に比べ遅れています。そのような現状を打破できそうなU35のイノベーターが数多く出ていることに希望を感じます。大手企業の変身が遅れている今、日本の将来はこういった若者たちが作るベンチャーが担ってくれるのだと信じています。

松尾亜紀子(慶應義塾大学理工学部教授)

35歳未満のイノベーター。その言葉を初めて聞いたとき、「この日本に若き才能あるイノベーターはいるのだろうか?」と不安になったことを思い出す。しかし、それは全くの杞憂であった。日本から発信し世界へとその才能を伸ばすイノベーターは確かに存在し、様々な分野で活動・活躍している。このアワードでその活躍を知ることができた。彼らを心から応援したいと思う。

森 正弥(デロイトトーマツコンサルティング/デロイトデジタル 執行役員)

大きく変わろうとしている未来を、果敢に、勇気を持って切り開いている若きイノベーターたちを表彰できることを、とても嬉しく思います。今回人類の宇宙進出の先を睨んだ技術開発から、実際にインパクトあるビジネスを推進してきたビッグデータ活用まで、多彩な挑戦者の方々の応募、他薦が集まり、多くの方の実績の豊富さやビジョンのスケールに唸らされました。受賞者の方々の引き続きのご活躍をお祈り申し上げます。

所 千晴(早稲田大学理工学術院 教授/東京大学大学院工学系研究科 教授)

Innovators Under 35 Japanのご受賞おめでとうございます。審査を通して、イノベーティブで多種多様な発想力、表現力、価値観、技術に触れさせていただき、私自身も多くの学びがありました。VUCA時代ともいわれる現状は、実力あるイノベータの皆様にはまさにチャンスであると思います。素晴らしい発想力と革新的な新技術をもとに、皆様それぞれの正義を大切にして、輝く未来を切り拓いていただきたいと思います。

 

◆◆◆

12月16日(木)15時から東京・日本橋の日本橋三井ホールにて、受賞者の顔ぶれを紹介するInnovators Under 35 Japan Summit 2021を開催いたします。受賞者全員が活動内容をプレゼンテーションするほか、グローバル版受賞者による特別講演、審査員によるトークセッションなどを予定しています。本イベントは、会場に加えオンラインでもご参加いただけるハイブリッド開催となります(事前登録制)。参加方法については、本イベントの公式サイトをご覧ください。

Innovators Under 35 Japan Summit 2021

  • 日時:2021年12月16日(木)15:00〜19:00(開場14:30)
  • 会場:日本橋三井ホール(東京都中央区日本橋室町2-2-1 COREDO室町)
  • 形態:リアルイベント+オンライン配信
  • 内容:グローバル版過去受賞者の特別講演/審査員とMITテクノロジーレビュー編集部によるトークセッション/授賞式/受賞者によるショートプレゼン
  • 来場者:受賞関係者、審査関係者、招待および一般来場者、メディア関係者
  • 主催:MITテクノロジーレビュー[日本版](運営:株式会社角川アスキー総合研究所)
  • 協賛:三井不動産 X-NIHONBASHI
  • 詳細・申し込み:Peatix

※新型コロナウイルス感染症の状況によってイベントの内容や形態を変更する場合があります。

 

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MITテクノロジーレビュー編集部 [MIT Technology Review Japan]日本版 編集部
MITテクノロジーレビュー(日本版)編集部
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