KADOKAWA Technology Review
×
Innovators Under 35 Japan 2026 候補者募集開始!
グーグルのAIが描く「パンを作るパンダ」に隠された不都合な真実
Google
人工知能(AI) Insider Online限定
The dark secret behind those cute AI-generated animal images

グーグルのAIが描く「パンを作るパンダ」に隠された不都合な真実

画像生成AIが驚くような進歩を遂げている。オープンAIに続き、グーグル・ブレインも5月23日、最新の画像作成AIを発表した。シェフの格好をしてパン生地を作っているもふもふのパンダ、バタフライで泳いでいるテディベアなどの「かわいい画像」をアピールするが、それには理由がある。 by Will Douglas Heaven2022.05.27

この1か月でまた、人工知能(AI)で作成した奇妙ですばらしい画像が大量に生みだされた。オープンAI(OpenAI)は4月、画像作成用の新しいニューラル・ネットワーク「DALL-E(ダリー) 2」を発表した。DALL-E 2は、要求されればほとんど何でも、驚くべき高解像度で画像を作成できる。はほぼすべての面において、元々の「DALL-E」を上回った。

それからわずか数週間後、今度はグーグル・ブレイン(Google Brain)が、「Imagen(イメージェン)」と呼ばれる独自の画像作成AIを発表した。Imagenの性能はDALL-E 2よりもさらに優れている。コンピューターで作成した画像の品質を評価する標準的な指標で高いスコアを獲得し、生成された画像は人間の審査員グループから好評を博した。

あるツイッター・ユーザーは、「私たちはAIの宇宙開発競争の時代を生きている!」とコメントした。別のユーザーは「ストック写真産業は崩壊した」とツイートした。

https://twitter.com/Chitwan_Saharia/status/1529167543973421057

Imagenの生成した画像は、確かに目を見張るようなものが多い。一見すると、ナショナルジオグラフィック誌に掲載されているような屋外風景もある。マーケティングチームはImagenを使えば、わずか数回のクリックで看板用の広告を制作できる。

しかし、オープンAIがDALL-Eでやったように、グーグルは「かわいさ」に全力を注いでいる。両社とも、擬人化された動物が愛らしいことをしている写真でツールを宣伝している。たとえば、シェフの格好をしてパン生地を作っているもふもふのパンダ、寿司でできた家に座っているコーギー、オリンピックで400メートルをバタフライで泳いでいるテディベアなど、挙げればきりがない。

https://twitter.com/JeffDean/status/1529173221571932160

 

これには、宣伝効果だけでなく、技術的な理由もある。「もふもふのパンダ」と「パン生地作り」という概念 …

こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. It’s time to address the looming crisis in entry-level work. 「コーディングを学べ」もう通用せず、AIが若者の雇用を奪い始めた
  2. Promotion Call for entries for Innovators Under 35 Japan 2026 「Innovators Under 35 Japan」2026年度候補者募集のお知らせ
  3. Anthropic’s Code with Claude showed off coding’s future—whether you like it or not 「Claudeに任せてしまおう」 たった1年で激変したソフトウェア開発
▼Promotion
社会実装都市「ひろしま」の魅力に迫る ローカル ✕ イノベーション
MITテクノロジーレビューが選んだ、AIの10大潮流 [2026年版]

AIをめぐる喧騒の中で、本当に目を向けるべきものは何か。この問いに対する答えとして、MITテクノロジーレビューはAIの重要なアイデア、潮流、新たな進展を整理したリストを発表する。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る