KADOKAWA Technology Review
×
【春割】実施中!年間購読料20%オフ!
温暖化対策に熱エネルギー・ネットワーク、全米で取り組み相次ぐ
Stephanie Arnett/MITTR | Envato
気候変動/エネルギー 無料会員限定
Underground thermal energy networks are becoming crucial to the US’s energy future

温暖化対策に熱エネルギー・ネットワーク、全米で取り組み相次ぐ

廃熱や地熱を利用して地域に冷暖房や温水を提供する熱エネルギー・ネットワークのプロジェクトが米国内で立ち上がり始めた。こうしたプロジェクトには、炭素排出量の削減だけにとどまらないメリットがある。 by June Kim2023.10.09

現在、米国の13の州が、建物の二酸化炭素排出量を削減するために「地下熱エネルギー・ネットワーク」の導入を進めている。よりクリーンなエネルギー源の採用を全国的に推進する取り組みの一環である。

熱エネルギー・ネットワークは、複数の建物を接続するパイプループを使用し、水源ヒートポンプを通じて冷暖房を提供する。これらのネットワークでは地熱が一般的に使用されるが、下水道を通じて他の建物から廃熱を取り入れることも可能だ。

熱エネルギー・ネットワークを設置すると、化石燃料を使用しない効率的な冷暖房を、商業ビルや住宅ビルに提供できるようになる。法律的な後ろ盾と電力会社や労働組合からの広範な支援により、今後、熱エネルギーネット・ワークは米国の将来のエネルギー・ミックスにおいて、ますます重要な役割を果たす可能性がある。

「熱は廃棄エネルギーの最大の発生源であり、未利用の資源です」と、クリーン・エネルギー非営利団体であるヒート(HEET:Home Energy Efficiency Team)の共同執行ディレクターであるゼイネブ・マガヴィは話す。「熱エネルギー・ネットワークが作られれば、必要な場所にエネルギー・ネットワークのリソースを移動して利用できるようになります」。

13の州のほとんどでプロジェクトはまだ計画と規制の段階だが、一部の州ではすでにネットワークの構築が始まっている。マサチューセッツ州フレーミングハムでは、米内初の地熱ネットワークのパイロット・プロジェクトが開始された。このプ …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
【春割】実施中!年間購読料20%オフ!
人気の記事ランキング
  1. A new US phone network for Christians aims to block porn and gender-related content ポルノもLGBTも遮断、キリスト教徒向けMVNOが米国で登場
  2. Musk v. Altman week 1: Elon Musk says he was duped, warns AI could kill us all, and admits that xAI distills OpenAI’s models 「オープンAIを蒸留した」マスク対アルトマン第1週、法廷がざわめく
  3. Will fusion power get cheap? Don’t count on it. 核融合は本当に安くなるのか? 楽観論に「待った」をかける新研究
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
AI革命の真実 誇大宣伝の先にあるもの

AIは人間の知能を再現する。AIは病気を根絶する。AIは人類史上、最大にして最も重要な発明だ——。こうした言葉を、あなたも何度となく耳にしてきたはずだ。しかし、その多くは、おそらく真実ではない。現在地を見極め、AIが本当に可能にするものは何かを問い、次に進むべき道を探る。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る