温暖化対策に熱エネルギー・ネットワーク、全米で取り組み相次ぐ
廃熱や地熱を利用して地域に冷暖房や温水を提供する熱エネルギー・ネットワークのプロジェクトが米国内で立ち上がり始めた。こうしたプロジェクトには、炭素排出量の削減だけにとどまらないメリットがある。 by June Kim2023.10.09
現在、米国の13の州が、建物の二酸化炭素排出量を削減するために「地下熱エネルギー・ネットワーク」の導入を進めている。よりクリーンなエネルギー源の採用を全国的に推進する取り組みの一環である。
熱エネルギー・ネットワークは、複数の建物を接続するパイプループを使用し、水源ヒートポンプを通じて冷暖房を提供する。これらのネットワークでは地熱が一般的に使用されるが、下水道を通じて他の建物から廃熱を取り入れることも可能だ。
熱エネルギー・ネットワークを設置すると、化石燃料を使用しない効率的な冷暖房を、商業ビルや住宅ビルに提供できるようになる。法律的な後ろ盾と電力会社や労働組合からの広範な支援により、今後、熱エネルギーネット・ワークは米国の将来のエネルギー・ミックスにおいて、ますます重要な役割を果たす可能性がある。
「熱は廃棄エネルギーの最大の発生源であり、未利用の資源です」と、クリーン・エネルギー非営利団体であるヒート(HEET:Home Energy Efficiency Team)の共同執行ディレクターであるゼイネブ・マガヴィは話す。「熱エネルギー・ネットワークが作られれば、必要な場所にエネルギー・ネットワークのリソースを移動して利用できるようになります」。
13の州のほとんどでプロジェクトはまだ計画と規制の段階だが、一部の州ではすでにネットワークの構築が始まっている。マサチューセッツ州フレーミングハムでは、米内初の地熱ネットワークのパイロット・プロジェクトが開始された。このプ …
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