KADOKAWA Technology Review
×
【4/24開催】生成AIで自動運転はどう変わるか?イベント参加受付中
カバーストーリー 無料会員限定
The HR Person at Your Next Job May Actually Be a Bot

チャットボット進化中
え、まだ人間が人事担当?

最新のチャットボットは管理系の仕事を置き換えるような水準にまで到達している。 by Will Knight2016.08.03

次に転職する時、会社案内を調べたり、人事担当者と話したりする代わりに、気が付くとチャットボットと話をして給料、休暇、経費の情報を得ているかもしれない。

スタートアップ企業タラ(本社ボストン)は、新入社員が早く周りの水準に達して、生産的になるよう補助するために設計されたチャットボットに取り組んでいる。タラは、現在の平均的ボットより賢いソフトを開発するために、高度な機械学習と自然言語処理の手法を利用している。

タラは最近、職場のコミュニケーション・プラットフォームSlack上で、ToDoリストを管理するための簡単な試作品に乗り出した。すでに約600社がこのチャットボットを自社のSlackチャネルに追加して利用している、とタラのロブ・メイCEOはいう。SlackのライバルHipChat用にも数週間以内にチャットボットが提供される見込みだ。

10月の更新では、タラはさらに高度な人事機能を盛り込む。「もしあなたが我が社で働くなら、大量の情報をいきなり伝えるのではなく、こういうでしょう。『これがボットのタラです。彼女が段階的に必要なことを説明します』」と、タラのロブ・メイCEOはいう。

メイCEOの構想は、タラがToDoリストのヘルパーから、多方面におよぶ職場のアシスタントに成長することだ。タラは無償バージョンのテクノロジーを提供し、さらに高度なバージョンを有料で提供する。

「毎日タラは、何に集中すべきかをあなたに話し、あなたに質問してフィードバックを得ます。そしてあなたが質問したいときは『ねえ、タラ、次の給料日はいつだっけ?』『課長は金曜日休む?』『新しい健康保険証はいつもらえる?』と聞けば、すべてをボットが答えるようになるのです」

最初のチャットボットは数十年前に開発されたが、現在進歩している人工頭脳(AI)ブームにより、チャットボットは再認識され、知的で役立つ新世代のボットが誕生すると期待されている。さまざまな企業が、FacebookやWhatsAppのようなプラットフォーム用にボットを提供している。また、Slackのような仕事用チャット・システムの高い評判によって …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
【春割】実施中! ひと月あたり1,000円で読み放題
10 Breakthrough Technologies 2024

MITテクノロジーレビューは毎年、世界に真のインパクトを与える有望なテクノロジーを探している。本誌がいま最も重要だと考える進歩を紹介しよう。

記事一覧を見る
気候テック企業15 2023

MITテクノロジーレビューの「気候テック企業15」は、温室効果ガスの排出量を大幅に削減する、あるいは地球温暖化の脅威に対処できる可能性が高い有望な「気候テック企業」の年次リストである。

記事一覧を見る
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る