KADOKAWA Technology Review
×
Innovators Under 35 Japan 2026 候補者募集開始!
深層学習でロボットは
ここまで器用になる
カバーストーリー 無料会員限定
Meet the Most Nimble-Fingered Robot Yet

深層学習でロボットは
ここまで器用になる

バーチャルな物体を使って訓練されたロボットは、あらゆる物体を正確に認識し、確実に掴むことができる。手作業でしかできなかった作業の機械化につながるかもしれない。 by Will Knight2017.06.01

https://youtu.be/i6K3GI2_EgU

カリフォルニア大学バークレー校の明るく鮮やかな研究室の中では、一見すると平凡なロボットが、不格好で不定形な物体をつまみ上げるワザを磨いている。驚くべきことに、バーチャルの物体で訓練されたロボットは、現実の物体をとてもしっかりと掴んでいた。

このロボットは、3次元形状と適切な掴み方の膨大なデータセットを学習して、さまざまなモノをどう掴めばがいいかを習得している。カリフォルニア大学バークレー校の研究者は、既製品の3Dセンサーと標準的なロボット・アームに接続された大規模な深層学習ニューラル・ネットワークに大量の画像を登録した。新しい物体が3Dセンサーの前に置かれると、ロボットの深層学習システムはすぐさまアームがどのように掴むべきかを判別する。

新しいロボットはこれまで開発されたものよりはるかに優れている。実験では、ロボットが物体を掴めると50%以上確信できれば、98%の確率で持ち上げて落とすことなく振り回すことができた。ロボットが物体を認識できないときは、より適した掴み方を判別するために物体を小突く。すると、99%の確率で物体を掴み、振り回すことに成功した。これまでの方法よりも著しい進歩だと、研究者は言う。

この研究は、クラウドを通じて情報にアクセスするロボットの能力と、ロボット学習を組み合わせた新しいアプローチだ。工場や倉庫内のロボットの能力を進歩させ、病院や家庭といった新しい環境でもロボットを効果的に使えるようになるかもしれない(「10 Breakthrough Technologies 2016: Robots That Teach Each Other」参照)。研究成果は、7月に開催される主要なロボット学会に論文が掲載される予定だ。

ロ …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. It’s time to address the looming crisis in entry-level work. 「コーディングを学べ」もう通用せず、AIが若者の雇用を奪い始めた
  2. Promotion Call for entries for Innovators Under 35 Japan 2026 「Innovators Under 35 Japan」2026年度候補者募集のお知らせ
  3. Anthropic’s Code with Claude showed off coding’s future—whether you like it or not 「Claudeに任せてしまおう」 たった1年で激変したソフトウェア開発
▼Promotion
社会実装都市「ひろしま」の魅力に迫る ローカル ✕ イノベーション
MITテクノロジーレビューが選んだ、AIの10大潮流 [2026年版]

AIをめぐる喧騒の中で、本当に目を向けるべきものは何か。この問いに対する答えとして、MITテクノロジーレビューはAIの重要なアイデア、潮流、新たな進展を整理したリストを発表する。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る