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MITテクノロジーレビューが注目するDNA分析の最先端企業5選
ビジネス・インパクト The 5 Smartest Companies Analyzing Your DNA

MITテクノロジーレビューが注目するDNA分析の最先端企業5選

一般消費者向け、医療向け遺伝子事業の最先端企業を、MITテクノロジーレビューが選出したスマート・カンパニー50から抜粋して紹介しよう。 by Emily Mullin2017.10.25

ゲノム解析の技術が高速化、低価格化するなか、特定疾患の検査や全ゲノム解析サービスから、場所を問わない分析を可能にするポータブルDNAシーケンサーの開発まで、多くの企業がDNAをビジネスにする方法を模索している。

MITテクノロジーレビュー選出のスマート・カンパニー50 にランクインした、特筆すべき5つの企業を紹介しよう。

1. トゥウェンティー・スリー・アンド・ミー(23andMe)

トゥウェンティー・スリー・アンド・ミー(23andMe)は2013年に初めて消費者向けの直販型遺伝子検査の販売を開始したが、すぐに米国食品医薬局(FDA)の取り締まりを受け、情報提供を停止するよう言い渡された。提供する検査情報が必ずしも正確とはいえず、消費者の混乱を招く恐れがあるというのがその理由だった。しかし、2017年、FDAはこの判断を覆し、検査によってあらゆる疾患が予測できると主張しない限り、特定の疾患を対象とした発症リスク予測検査の販売を許可すると表明。トゥウェンティー・スリー・アンド・ミーは事業の正当性を認められた。

関連記事「FDA、個人向けのDNA検査の通知を条件付きで解禁」

2. イルミナ(Illumina)

商用高速ヒトDNAシーケンサー製造の最大手イルミナ(Illumina)は今年、これまでで最も効率性の高い最新型DNAシーケンサー「ノバセク(NovaSeq)」を発表した。イルミナによると、このヒトDNAシーケンサーは2日半で48人分の全ヒトゲノムを解析できるという。イルミナは、この超高速シーケンサーを使って100ドルでDNA解析ができる時代が到来したと主張。研究者たちに新たな扉を開き、低価格のゲノム解析を利用して、疾患を引き起こす稀な遺伝的変異を探し出せるようになるだろうとしている。

関連記事「2017年版スマート・カンパニー10」

3. オックスフォード・ナノポア(Oxford Nanopore)

オックスフォード・ナノポア(Oxford Nanopore)が12年の歳月をかけて開発した携行型DNAシーケンサーは、あらゆる場所で特定のDNA解析ができるという触れ込み通りの活躍を見せている。ミニオン(MinION)という名のこのポータブル・シーケンサーは、西アフリカの森林からブラジル北東部まで世界をまたにかけ、エボラウイルスやジカウイルスの遺伝子配列分析に活用されてきた。国際宇宙ステーションでも使用されたほか、極限の環境下で生きる病原菌を研究する南極での調査にも用いられた。機器の価格は1000ドルで、医療現場での診断検査や細菌のモニタリングをはじめ、さまざまな場面で活用されている。

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4. ソフィア・ジェネティクス(Sophia Genetics)

ソフィア・ジェネティクス(Sophia Genetics)はビッグ・データの手法をDNA事業に応用している。スイスに本拠地を置く同社は、人工知能(AI)のアルゴリズムを使って、何千人という患者の遺伝子データを絶え間なく学習している。提携病院が患者からDNAサンプルを採取し、シーケンサーにかける。ソフィアのシステムはサンプルから読み取った遺伝情報をふるいにかけ、 患者のゲノムの突然変異を特定する。ソフィアによると、同社のテクノロジーはがん、代謝異常、心臓病などの疾患をより速く正確に診断するのに役立っているという。現時点で10万人以上の患者がソフィアのシステムによる検査を受診している。

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5. ベリタス・ジェネティクス(Veritas Genetics)

ベリタス・ジェネティクス(Veritas Genetics)はたった1000ドルで遺伝子コードを完全に解析してくれる。全ゲノム解析には、以前は医師の指示が必要だった。現在のところ、全ゲノム解析は重病患者に用いられることが多く、たとえば、これまで知られていなかった未知の疾患を診断する場合などに用いられてきた。しかし、ベリタスは、健康な人も自分自身のDNAの全容を知りたがっているだろうと見込んでおり、2017年、中国で新生児を対象とした遺伝子解析サービスを開始した。

関連記事「中国で過熱する 新生児の遺伝子検査は どこまで許されるか」

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クレジット Illustration by David Biskup
エミリー マリン [Emily Mullin]米国版
MIT Technology Reviewの医学生物学副担当編集者(ワシントンD.C.駐在)です。取材したいのは、医学生物学と医療分野のイノベーションが、私たちの健康や日常生活をどう変化させるかです(いくらかかるのかも)。他に興味があるのは、こうした進歩のうち、世界の健康面の平等にどれがどのくらい影響を与えるかです。以前はフォーブス誌で契約ライターをしていた他、FierceBiotechで編集者のアシスタントをしていました。何かあればメールで連絡してください。
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