バイドゥが目指す検索の次のビジネスは自律自動車向け地図
自律自動車が安全に運転するために必要な高精度地図の提供は長期的には、検索エンジン事業よりも「ずっと大きなビジネス」になるとバイドゥのチ・リュー最高執行責任者(COO)が語った。同社がオープンソースで提供している自律運転ソフト「Apollo」はそのためのデータを収集するのに役立つだろうとしている。 by Rachel Metz2018.01.29
中国最大の検索エンジン会社であるバイドゥは、ゆくゆくはさらに大きなビジネスを手掛けるかもしれない。それは自律自動車が安全に走り回るために必要となるHDマップ(自動運転向けの高精細な3次元地図)の製作だ。
バイドゥのチ・リュー最高執行責任者(COO)は、中国国内のHDマップは長期的には現在のバイドゥの検索エンジン・ビジネスよりも「ずっと大きなビジネス」になるだろうと、2018年1月9日に開かれたCESの場で、少数の記者に向けて話した。
自律自動車が周囲の世界に関するさまざまな情報を知るのに役立つHDマップは現在、自律自動車の抱える難題を解くために欠かせないピースとなっている。HDマップを作成するには、センサーを搭載した自動車で通りを運転して、信号の場所や車線といった重要な特徴についてのデータを収集する必要がある。
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