CRISPRによるがん治療、米国初の臨床試験実施へ
ペンシルベニア大学で、米国初のクリスパー(CRISPR)によるがん治験の準備が整ったことが明らかになった。臨床試験では、がんを検出して攻撃するように遺伝子編集した免疫細胞を人体に注入する。米国立衛生研究所の諮問グループは2016年6月に、同大学の研究者に対して臨床試験の許可を出していた。 by Emily Mullin2018.01.22
遺伝子編集ツール「クリスパー(CRISPR)」を人体で試す、米国で初の臨床試験の準備が整った。命を脅かすがんと、DNA切断手法で戦おうというのだ。
臨床試験のデータベース・サイトに1月15日に登録された計画によると、ペンシルベニア大学の医師は、クリスパーを使って人間の免疫細胞を編集して、腕の立つ「がんキラー」にしてしまう計画を立てている。
研究は3つの異なるタイプのがん(多発性骨髄腫、肉腫、黒色腫)に侵されている18人までの患者を対象とする。類似の研究が進められている中国以外で、クリスパーを医療に用いる初めての試みとなる。
米国立衛生研究所の諮問グループは2016年6月に、ペンシルベニア大学の研究者に臨床試験の許可を出していた(「First Human Test of CRISPR Proposed」を参照)。しかし、実際に試験が実施されるのかどうかはわかっていなかった。
ペンシルベニア大学医学部のスポークスパーソンは、「臨床 …
- 人気の記事ランキング
-
- Can the US battery market untangle from China? 送電網の蓄電池から中国製を締め出し、米国が払う「自立」の代償は
- Promotion How AI could reshape Japan’s white-collar workforce 【10/6開催】AIで浮いた人材、次の一手は地方に——冨山和彦氏ら登壇
- This geneticist’s age-reversal tech could help restore sight 失明マウスの視力回復に成功、若返りブームの震源となった研究者
- Donated livers can be made biologically younger 「若返る」提供肝臓、機械灌流が生物学的年齢を逆戻りさせる
- Meet a mouse whose brain cortex is made up of human cells 脳容積の半分がヒト細胞に、スタンフォード大が作った「異種皮質マウス」
