石油大手に照準、新ハッキング集団が仕掛ける中東サイバー戦争
イランとの関連が疑われる新しいハッキング集団の活動が明らかになった。中東の富と権力が集中する石油・ガス企業を狙った攻撃は、深刻な脅威となる可能性がある。 by Patrick Howell O'Neill2019.08.30
中東の石油・ガスの巨大企業は、コンピュータ・システムへの侵入を試みる新しいハッキング集団から狙われていた。
米国のサイバーセキュリティ企業ドラゴス(Dragos )とデル・セキュアワークス(Dell Secureworks)は、コードネーム「ヘキサン(Hexane)」と呼ばれる集団に関する報告書を公表した。両社ともハッキングの首謀者は特定していないが、イランのハッキング集団との類似性、イランの戦略的政治目標との整合性を指摘している。
ペルシャ湾沿岸およびその周辺地域ではかなり以前から高度なハッキング集団の存在が確認されており、ヘキサンはその最新の集団となる。中東地域の富と権力の大部分は、石油・ガス産業によって支られており、戦略上、これ以上重要な標的はほぼ存在しない。
セキュアワークスのカウンター・スレット・ユニット(CTU:Counter Threat Unit)のレイフ・パイリング上級セキュリティ研究員は、「現在のところ、攻撃は接続を目的とするものです」と述べた。「短期的目標は標的へ接続し、接続を維持することで、中期的目標はシステムの探索です。その後スパイ活動に移ることもあり得ます。言うまでもありませんが、こうした行為によって、ハッキングの首謀者は標的に再度侵入し、より有害な攻撃を仕掛けられます」。
過去10年で地域に特に深刻な被害をもたらしたハッキング活動の1つが、イランのハッカー集団がサウジアラビアのアラムコ(Aramco)に侵入し、ファイルを削除して重要なコンピュータ …
- 人気の記事ランキング
-
- It’s time to address the looming crisis in entry-level work. 「コーディングを学べ」もう通用せず、AIが若者の雇用を奪い始めた
- Promotion Call for entries for Innovators Under 35 Japan 2026 「Innovators Under 35 Japan」2026年度候補者募集のお知らせ
- China has approved the world’s first invasive brain-computer chip—here’s what’s next 中国、BCIを国家戦略に 世界初の商用化で イーロン・マスクにも先行
- Anthropic’s Code with Claude showed off coding’s future—whether you like it or not 「Claudeに任せてしまおう」 たった1年で激変したソフトウェア開発
- A reality check on the AI jobs hysteria 「ホワイトカラー消滅」 まだデータに兆候なし ——ただし若者に警戒信号
