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「人間は自然の破壊者」という前提を覆す、新しい環境指標を求めて
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The quest to measure our relationship with nature

「人間は自然の破壊者」という前提を覆す、新しい環境指標を求めて

二酸化炭素濃度、絶滅率、地球の境界——環境指標は人類の失敗を測るものばかりだった。人間と自然の関係を「どれほどひどく失敗しているか」ではなく「どれほど良くなれるか」で測る指標はつくれないか。 by Emma Marris2026.04.21

この記事の3つのポイント
  1. 「自然へのアクセス可能性」「持続的利用」「保護」の3軸を組み合わせた総合スコアを提唱
  2. 国連も2026年に「自然関係指数(NRI)」を発表し、人間と自然の共生度を国別に定量評価する予定
  3. 環境破壊の恐怖訴求型指標から脱し、各国の競争意欲を喚起する希望志向型の枠組みを目指している
summarized by Claude 3

社会運動としての環境保護主義は、これまでかなり人間嫌いの傾向があった。それも理解できる。私たち人間は周囲の生態系に破壊的なことをしてきたからだ。しかし21世紀に入り、主流の自然保護は人間が善の力にもなり得ることを学んでいる。森林管理者は山火事を防ぐために先住民の野焼き慣行に目を向けている。生物学者は、花の点在する草原が古来の食料生産地であり、収穫しなければ消失してしまうことを理解している。そして、かつて絶滅の危機に瀕していたハヤブサは今や、超高層ビルの営巣地と豊富な都市の獲物であるネズミのおかげで一部繁栄している。

もう長年――正確には20年になるが、私は人間が地球上の他の種と形而上学的に異なるわけではないということについて書いてきた。自然保護は保護区域から人々を締め出すことだけであってはいけない。多くの場合、真のコツは「自然」から撤退することではない。より上手に自然の一部となることである。

それでも、自然と調和して生きることはあいまいな考えのように聞こえるのは認識している。そのため、人間と非人間の関係を評価するより精密なツールを構築しようとする英国オックスフォードでの会議に参加できて興奮した。科学者たちは大気中の二酸化炭素濃度から、絶滅率、「プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)」まで、環境破壊の測定法を数多く発明してきた。これらには用途があるが、主に恐怖を通じて人々の関心をかき立てる。そこで私たちは、人々の希望と夢を与えるような指標を発明しようと考えた。

それは予想以上に困難だった。どの国の人々が他の地球の生物とどれほど上手に共生しているかをどう定量化するのか。私たちのグループが提案した指標のいくつかは、古い、より対立的なアプローチに似すぎているように思えた。例えば、なぜ1人当たりの農地利用を集計するのか。環境保護主義者は通常、農場を自然の対極と見なしてきたが、農場は食用と非食用の両方の生物多様性の潜在的な場所でもある。グループの中には、人々が緑地にどれほど近く住んでいるかなどを計算するために衛星画像に夢中になった人たちもいる。しかし、地域情報なしには、人々が実際にその場所にアクセスできることを証明できない。

最終的に、オックスフォードで会った20人ほどの科学者、著者、哲学者は3つの基本的な質問に落ち着いた。第一に、自然が繁栄し、人々がアクセス可能か。私たちは人間が周囲の世界と関わることができるかを知りたかった。第二に、自然は注意深く使用されているか。(もちろん、「注意深く」は多くのことを意味し得る。それは単に収穫を最大持続可能収量以下に保つことなのか。それとも完全に循環型の経済を必要とするのか。)そして第三に、自然は保護されているか。これも評価は容易ではない。しかし、これら3つのことをそれぞれ大まかに測定できれば、その数値を組み合わせて人間と自然の関係の質を示す総合スコアにできる。

私たちのグループは2025年に、このアイデアをネイチャー(Nature誌に発表した。完璧ではなかったが、緑地のリモートセンシングと農業フットプリント計算が採用された。その後、国連の人間開発報告書室(Human Development Report Office)のチームに作業は引き継がれ、2026年版の人間開発報告書(Human Development Report)とともに2026年後半に「自然関係指数(NRI:Nature Relationship Index)」が発表される予定だ。ランキングリストはみんな大好きだ。私たちは各国が良いスコアを取りたがり、トップに上がるために競争することを望んでいる。

人間開発報告書の主執筆者であるペドロ・コンセイサンは、新しい指数によって各国の環境プログラムの見方が変わることを期待していると語る(彼は最終的な指標の中身を明かしてはくれなかったが、私たちがネイチャー誌に発表した論文の内容は、最終的な指標には反映されていないと教えてくれた)。コンセイサンによると、自然関係指数は「人間は本質的に自然の破壊者であり、自然は原始的であるという考えに挑戦する」ために重要である。制約、限界、境界に関する物語は活力を与えるのではなく分極化させると彼は言う。そのため、自然関係指数は私たちがどれほどひどく失敗しているかを示すものではない。緑豊かで、豊かな世界への願望を語るものだ。私たちがより良くなるにつれて、数値は上がっていく。限界はないのだ。

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