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気候テック10:EV電池を蓄電池に再利用するモーメント・エナジー
Moment Energy
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Moment Energy and its shipping containers packed with old EV batteries

気候テック10:EV電池を蓄電池に再利用するモーメント・エナジー

カナダのスタートアップであるモーメント・エナジーは、使用済み電気自動車バッテリーを送電網向け蓄電池として再利用することで、急増するエネルギー貯蔵需要に対応しようとしている。 by Emma Foehringer Merchant2026.10.09

この記事の3つのポイント
  1. モーメント・エナジーはEVバッテリーを再利用し国内完結の蓄電システムを構築している
  2. 米中貿易摩擦や関税を追い風に、再利用バッテリーの国産品認定や米国工場建設を進めている
  3. 安価な中国製新品バッテリーとの競争やEVバッテリー供給確保が今後の規模拡大の課題となる
summarized by Claude 3

モーメント・エナジーの4人の創業者は、大学でメカトロニクス工学を学んでいた際に出会い、EVを製作してレースに出場するチームで共に活動していた。卒業後はそれぞれテスラ(Tesla)やアップル(Apple)などの企業に散らばったが、いつか再び一緒に働くことを目指していた。

その後2018年、2つの竜巻がオタワの一部を襲い、病院や携帯電話基地局への送電が停止する事態となった。これは現CEO(最高経営責任者)にとって初めて経験する本格的な停電でもあり、4人はそこに好機を感じ取った。チームはブリティッシュコロンビア州のガレージで日産リーフのバッテリーを分解し、家庭や企業向けのバックアップ電源システムとして再パッケージ化する取り組みを始めた。バッテリー事業は急速に成長し、モーメントが設立された2019年当時、蓄電容量は2040年までに40倍に膨らむと予測されていた。

今日、彼らの構想は先見の明があったと言える。ハリケーンや山火事などの災害は依然として停電を引き起こし続けており、データセンター需要の急増がエネルギー貯蔵市場をさらに拡大させている。モーメントは現在、電力供給の管理方法を模索するテクノロジー企業や、停電への備えを進める顧客とともに事業を展開している。

米中間で続く貿易摩擦は、同社にとって追い風となってきた。バッテリー製造のほぼすべてが中国を拠点としており、米国に輸入されるバッテリーには高額な関税が課されている(ただし一部の関税の先行きは依然不透明だ)。一方、モーメントは近いうちに、カナダと米国の両方で再利用バッテリーを国産品として分類できるようになる見込みで、米国では次なる工場の建設も進めている。同社はまた、独立系の安全評価機関であるULから重要な認証を取得した唯一の「セカンドライフ」バッテリー企業であると主張している。この認証は、投融資家や保険会社がバッテリーシステムへの投資の安全性を評価する際に用いるものだ。

主要指標

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