アリババ、1000万頭規模の巨大養豚場の人手不足にAIを導入
中国ではビッグ・ブラザーが豚小屋を見張っている。巨大テック企業のアリババは、優れた豚の品種を育てるために画像・音声認識のソフトウェアを活用している(日本版注:ビッグ・ブラザーはジョージ・オーウェルの小説『1984』に登場する独裁者)。
クォーツの報道によると、アリババは豚の体に付けた印でそれぞれの個体を識別し、年齢や体重などの統計情報と身体活動を追跡するソフトウェアを開発した。音声認識は病気の兆候を聞き取るために利用する。
中国には大量の豚を飼育している養豚場がある。アリババのソフトウェアを試している中国の食料・農業複合企業テチュー(Tequ)の養豚場では、年間1000万頭の豚を飼育している。アリババのCIO(最高情報責任者)いわく、「もはや人手に頼っていてはやっていけない」というわけだ。
この技術は今後、どのように役立つだろうか? 人工知能(AI)によって効率がよくなれば、こうした多頭飼いの豚の世話がいくらか楽になるはずだ。たとえば、農場経営者が豚の健康状態を追跡し、どの豚が健康な子豚を産むか把握するのに役立つだろう。
- 参照元: Quartz
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