グーグル、機械学習専用チップをクラウドで解放
競争が激化している人工知能(AI)市場で、グーグルの機械学習に特化したハードウェアは、競合他社を打ち負かすのに役立つ可能性がある。
2017年、グーグルはAIの計算を高速処理するために、テンソル・プロセッシング・ユニット(TPU)と呼ばれる新しいチップを設計したと発表した。当時は、グーグルがTPUを運用し、えり抜きの研究者グループのみ利用を認めていた。
最新情報としてニューヨーク・タイムズ紙は、グーグルが他の企業に対してもクラウドを通じてこのハードウェアを使用できるようにする予定だと報じている。グーグルのTPUチームのザック・ストーン主任は「なるべく多くの人が、できるだけ早く使えるようにしようと思います」と述べた。
グーグルのこの方針の背景として、AIをクラウドに置くことは大規模なビジネスになると捉えられていることがある。グーグル、アマゾン、マイクロソフトはAIソフトウェアをクラウドサーバーで提供しており、中国もその競争に参加している。骨の折れる作業のための専用ハードウェアを提供することで、グーグルは競合他社に対して優位に立とうとしている。
- 参照元: New York Times
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