KADOKAWA Technology Review
×
2024年を代表する若きイノベーターたちに会える!【11/30】はIU35 Japan Summitへ

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

NASAの「火星ヘリコプター」 地球上での試験を完了
NASA/JPL-Caltech
NASA has been testing the helicopter that will head to Mars next year

NASAの「火星ヘリコプター」 地球上での試験を完了

このヘリコプターは来年、火星に飛び立つ予定だ。

米国航空宇宙局(NASA)の火星ヘリコプターは、地球上での一連の試験を問題なく終えた。ヘリは(計画通り)約5センチメートルほどしか上昇しなかったものの、研究チームはヘリコプターを火星に向かわせる準備が整ったことを確認した。

プロジェクト・マネージャーのミミ・アウンはプレスリリースの中で、「次は火星に向かい、火星上を飛びます」と述べている。このヘリコプターは、2020年火星探査ミッションの一環として、2021年前半に火星に着陸する予定だ。着陸後すぐに、火星初の試験飛行が始まる。各テストフライトはわずか90秒で終わるが、大気中での科学的ミッションの範囲を広げるための概念実証として役立つだろう。

ヘリコプターを火星で飛ばすのは、地球上よりもはるかに難しい。火星の大気密度は地球のおよそ100分の1であり、重力は地球のわずか3分の1だ。最近実施された溶岩洞内の地図作成ドローンの試験でも、こうした条件を考慮する必要があった。そのためNASAは、火星環境をシミュレーションできるジェット推進研究所の試験施設を利用して試験を実施した。

エリン・ウィニック [Erin Winick] 2019.04.07, 7:16
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る