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あのイケアの家具を人間とほぼ同レベルで組み立てるロボットが登場 Robots are about as good as you at assembling IKEA furniture

あのイケアの家具を人間とほぼ同レベルで組み立てるロボットが登場

もしこのロボットが話せたら、間違いなくののしりや驚きの言葉を吐き続けるはずだ。

18日に発売されたロボット工学雑誌『サイエンス・ロボティクス』(Science Robotics)に、イケアの椅子1脚を20分19秒で組み立てるロボットに関する論文が掲載されている。ロボットが「ク○みたいなモノ」の組み立てに使った時間は総時間の半分で、前半の時間はまるで「ちくしょう、コイツは何なんだ」(汚い言葉が続いて申し訳ない……)と思っているかのように、ベストな組み立て方法を探すために費やされた。

ロボットは、グリッパーと力覚センサー、3Dカメラを装備した2本のロボット・アームを使って椅子を組み立てた。今回の試験では事前にロボットに動きをプログラムしなければならなかったが、人工知能(AI)の進歩によって今後、独力で他の家具の組み立てもできるようになるだろうと研究者は述べている。

論文の紹介記事を執筆したサイエンスの編集者も実際に椅子の組み立て作業を試みたが、ロボットよりも優れているはずの論理的思考能力と器用な手をもってしても、ロボットに比べてたった50秒しか速く組み立てられなかった。イケアの説明ではこの椅子は10分から15分で組み立てられるものだという。

現在、多くの仕事は「ロボット・プルーフ(ロボットが職場に進出しても耐えられる)」だと言われている。というのも、ロボットには人間並みの器用さがないからだ。だが、ロボット技術は明らかに向上してきており、倉庫や製造業の仕事がロボットに奪われるリスクはさらに上がるだろう。もしロボットが本当に人間の仕事を奪うとしても、少なくとも人間のために家具を組み立てるという親切な行為をしてくれると良いのだが。

エリン・ウィニック [Erin Winick] 2018.04.20, 11:28
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