KADOKAWA Technology Review
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コネクティビティ Fake iPhone Apps Are Another Sign of Apple’s Slipping Standards

偽造iPhoneアプリの公開を許したアップルの品質低下

かつて厳格な審査で評価されたアップストアが、今では違法アプリの温床になった。 by Jamie Condliffe2016.11.08

米国で始まったクリスマス商戦では、自分のiPhoneにどの買い物アプリをインストールするか注意したほうがよくなっている。最近、アップルのアップストアに偽の買い物アプリが審査を通過して登録されたことで、従来アップルが実現していた緻密なソフトウェア品質の維持ができなくなっていることが露呈したのだ。

ニューヨーク・タイムズ紙ニューヨーク・ポスト紙が、最近アップストアで数百の偽造買い物アプリが公開されていると報道した。多くのアプリは単に苛立たしい広告を表示して簡単に収入を得ようとするだけだが、中には正規の買い物アプリのように見せかけ、ユーザーにクレジットカード情報の提供を求めるアプリもある。最近数週間でフット・ロッカー(米国の靴の大手チェーン)からクリスチャン・ディオール等のブランドまでが、そうした詐欺行為の隠れ蓑として使われた。

以前のアップルはアプリに多くの承認手続きがあることを、アンドロイドがデペロッパーに「プレイストア」への即座アップロードを許可していることを差別化要因として掲げていた(グーグルは2015年から、より詳細なアプリ審査を始めた)。アップルは今もなお「全てのアプリが信頼でき、期待通りの性能があり、不快な要素がないことを調査している」と主張している。しかし、網の目をくぐり抜けているアプリがあるのはもう明らかだ。

ニューヨーク・タイムズ紙にアップルが送った声明からは、審査過程がかつてほど厳格ではないことが伝わってくる。

「私たちはお客さまにできる限り最高の体験を提供するよう努め、アプリのセキュリティを大変重要と考えています。私たちはお客様とデベロッパーに不正や、疑わしいアプリに対してフラグをつける手段を用意しており、当該アプリについて、私たちは即座にアップストアが安全で安心であるために調査します。私たちはそのような不快なアプリを除外し、ユーザーを危険にさらすアプリを見つけ出すよう警戒を続けています」

実際、新聞はアップルが過去にストアに加えた全てのアプリに対して「定期的な検査をしていない」と書いた。また別のケースでは、ソフトウェアが承認後の更新で違法な内容を含むこともある。一番の問題点はアプリの数だ。アップストアには200万ものアプリが存在するのだ。したがって、新着や更新アプリの詳細を調べ上げるのは極めて難しい。

それはつまり、かつては完璧な装置を限定された顧客向けに製造していた企業が、世界最大のハードウェアサプライヤーのひとつになり、規模に見合うソフトウェアマーケットプレイスを備えたために起きたことなのだ。

アップルはまた、最新のモデルでは顧客の関心を保つのに十分な頻度で製品ラインを更新する能力を失っているように見える。最新のiPhoneの発表はひどくみすぼらしいものだったし、パソコンの更新は製品を求め、すぐにでも手に入れたい大群をなす顧客の需要に対してはあまりに期間が開きすぎている。アップルの最近の製品発表もその好例で、長期間をかけて既存の製品にわずかに手を入れるばかりで慣習を打ち破るビジョンが欠けていることが明らかになった。

おそらく現時点のアップルにとってより重要なのは、2紙が報道した以上、違法アプリを一掃しなければならないことだ。

(関連記事: New York Times, New York Post, “Microsoft Is Looking Like the New Apple,” “Why Apple Can’t Match the iPhone’s Success”)

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ジェイミー コンドリフ [Jamie Condliffe]米国版 ニュース・解説担当副編集長
MIT Technology Reviewのニュース・解説担当副編集長。ロンドンを拠点に、日刊ニュースレター「ザ・ダウンロード」を米国版編集部がある米国ボストンが朝を迎える前に用意するのが仕事です。前職はニューサイエンティスト誌とGizmodoでした。オックスフォード大学で学んだ工学博士です。
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