KADOKAWA Technology Review
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In the 1980s, the Self-Driving Van Was Born

自動運転ワゴン車の誕生から30年、自動運転車はまだ実験中

初期のライダー、黒地に緑色の文字の画面。カーネギーメロン大学(CMU)が開発した初期の自動運転車ナブラボ 1には、文字通り大量のコンピューティング装置が接続されていた。 by Michael Reilly2016.11.09

自動運転自動車トラックが大流行だ。しかしワゴン車を忘れていないろうか?

1980年代、初のロボット自動車として、こんなに美しいワゴン車があった。

10月公開の特集でも扱ったとおり、カーネギーメロン大学の1986年製ナブラボはコンピューターによる操作を目的として設計された、初めての自動車の1台だ。特徴である初期型ライダー(LIDER:レーザーで画像検出・測距する車両の目)は、現在ほとんどの(半)自律自動車が周囲の環境を見るのと同様に動作していた。米国連邦捜査局(FBI)の捜査車両のような車内は道路の監視からエアコン操作まで、全てを処理するコンピューターで埋め尽くされていた。

グーグルの自律自動車やテスラの「オートパイロット」機能が運転する高級車、ウーバーの自動運転タクシーは、ナブラボ以来、テクノロジーがどこまで発達したかを示している。タイヤに取り付けるセンサーから連日のマスコミ報道のせいで、自動運転車の普及は間近に思える。

しかし、MIT Technology Review編集者のウィル・ナイトがナブラボの考案者の一人で自律運転車業界では伝説といわれるウィリアム・「レッド」・ウィタカー教授と話した際、まだ道のりは長いと気付かされた。

ウィタカー教授はウーバーの新しいサービスについて、テクノロジーは完璧ではないという。「もちろん解決などしていません。解決されていない類のことは滅多にないことなのです」

 

悪天候や陽射しのまぶしさ、障害物によるセンサーの認識不能や機能低下など、多くの取り組むべき「滅多にないこと」がある。さらに、避けられないソフトウェアやハードウェアの不具合がある。しかしもっと重要なことは、「滅多にないこと」には未知の事態への対処が含まれることだ。想像可能なあらゆる状況を車にプログラミングすることは不可能であり、車が持つあらゆる知能を駆使して、直面したあらゆる事態に対処してくれるだろうと、ある程度の段階で信じなければならない。しかし特に、紙袋を大きな石と間違えるなど、ごく些細な誤りによって、車が不必要で危険な何かをすることにつながる可能性がある場合には、その信頼性を確信することは難しい。

自動運転車革命の到来までさらに30年待たなくて済むことを祈ろう。

(関連記事:Motherboard, “試験中の自動運転タクシーは しばらく試験中のままな理由,” “自律トレーラーが乗用車より早く実用化されれば、雇用への影響は甚大だ,” “テスラはなぜ自動運転機能の提供を当面見合わせることにしたのか?”)

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マイケル レイリー [Michael Reilly]米国版 ニュース・解説担当級上級編集者
マイケル・レイリーはニュースと解説担当の上級編集者です。ニュースに何かがあれば、おそらくそのニュースについて何か言いたいことがあります。また、MIT Technology Review(米国版)のメイン・ニュースレターであるザ・ダウンロードを作りました(ぜひ購読してください)。 MIT Technology Reviewに参加する以前は、ニューサイエンティスト誌のボストン支局長でした。科学やテクノロジーのあらゆる話題について書いてきましたので、得意分野を聞かれると困ります(元地質学者なので、火山の話は大好きです)。
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